【高校選抜2024】山田琉碧が歓喜の全国初タイトル！〈男子シングルス〉

『第52回全国高校選抜バドミントン大会』は、28日に滋賀県の滋賀ダイハツアリーナで大会最終日を迎え、男女ともに個人戦のダブルスとシングルスで決勝までが実施された。ここでは、山田琉碧が春の頂点に立った男子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【男子シングルス】

丁寧なレシーブから持ち味のスマッシュまで、自らのよさをしっかりと発揮した山田琉碧が、初の全国タイトルの獲得に成功した

ダブルス終了後に行なわれた男子シングルス。準々決勝の結果、準決勝へと駒を進めたのは、山田琉碧（福井工大附福井）、中塚悠太（東大阪大柏原）、澤田修志（埼玉栄）、川野寿真（ふたば未来学園）。2年生2人に1年生が２人という結果となった。

山田と中塚による準決勝1試合目は、山田が第1ゲーム開始から8−1と一気にリードを広げる。これに対して中塚も少しずつ点差を縮めていったが、終盤で再び連続得点を許し、山田が21−11で先制。すると、第2ゲームでも試合を優位に進めた山田が14本で決着させて優勝へ王手をかけた。また、澤田と川野による1年生対決の準決勝もう1試合は、川野に軍配。川野は先手を取るラリーを心がけて主導権を握ると、第1ゲームを12本、第2ゲームも14本に抑えて決勝進出を果たした。

決勝の第1ゲームは、山田が得意のスマッシュなどを効果的に放って順調にリードを広げて17−10。しかし、ここから山田の簡単なミスなども重なり、流れが川野へ傾くと、川野は連続得点を重ねて19−18で逆転に成功する。それでも、全国初優勝のかかる山田がここから意地を見せて3連続得点。悪い流れを断ちきり、21−19で山田が第1ゲームを奪った。すると山田は、第2ゲームで川野にリードを許す展開ながらも、丁寧なレシーブからしっかりとラリーを組み立てて攻撃へ。16−18で迎えた大事な局面から、一気に5連続得点を奪って山田が春の栄冠を手にした。

惜しくも決勝で敗れた川野寿真だが、1年生としては最上位となる準優勝。来年度の主役候補に名乗り出た

【優勝コメント】

山田琉碧

「自分が第1シードという大会で、こうして最後まで攻めきれたことがとてもうれしいです。初めての全国優勝なので、気持ち的にはめちゃめちゃうれしい。今大会のシングルスでは、第1シードというプレッシャーもあり、相手が向かってくるなかで自分らしいプレーをしっかりしていこう、個人戦は必ず取ろうという気持ちでやっていました」