【高校選抜2024】ふたば未来学園が2年ぶりに春の栄冠獲得!〈男子団体〉

『第52回全国高校選抜バドミントン大会』は26日に大会2日目を迎え、滋賀県の滋賀ダイハツアリーナで男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが行なわれた。ここでは、ふたば未来学園が2年ぶりに春の栄冠を獲得した男子のダイジェストをお伝えする。

【男子団体】

男子団体を制した、ふたば未来学園。充足感に満ちあふれる表情が並んだ

この日、最初の試合となった準々決勝の結果、ふたば未来学園(福島)、埼玉栄(埼玉)、新田(愛媛)、青森山田(青森)が準決勝進出を決めた。

準決勝では、先にふたば未来と埼玉栄の試合がスタート。幾度もの熱戦をくり広げてきたライバル対決。ふたば未来は松川健大/中静悠斗と江見友希/藤吉珠李のダブルス2本が勝利。一方、埼玉栄は第1シングルスを任された1年生の髙野日向が、川野寿真とのジュニアナショナル対決を制して1−2に。しかし、埼玉栄の反撃はここまでだった。第2シングルスでは、ふたば未来の松川が三浦大地を相手に第1ゲームを22−20で競り勝つと、第2ゲームは11本と完勝。ふたば未来がライバル対決を制して決勝進出を決めた。

そして準決勝もう1試合、新田と青森山田の試合は、青森山田が3−0で勝利。ここまで東大阪大柏原(大阪)や八代東(熊本)といった強豪校との厳しい戦いを制して勝ち上がってきた青森山田は、この試合でもその勢いを継続。2面展開のなか、佐々木一真/中島希大と大澤達也/佐藤文祐のダブルス2本が勝利すると、第1シングルスの門井翔も続いてストレート勝ち。青森山田が春夏通じて初めて団体決勝へと駒を進めた。

ふたば未来学園のエースダブルス・松川健大(右)/中静悠斗は、決勝でも相手を圧倒して先勝。優勝への流れをつくり出した
江見友希(左)/藤吉珠李は、準決勝の埼玉栄戦での勝利などで優勝に大きく貢献。ふたば未来学園はダブルス2本の安定感が強みとなった

王座奪還か、初優勝か。注目の決勝で強さを見せつけたのはふたば未来だった。3面展開で試合がスタートすると、ふたば未来はまず、エースの松川/中静が4本、10本と相手に流れを渡さずに完勝。すると、第2ダブルスの江見/藤吉とシングルスの川野もこれに続いた。2ゲームとも競った展開になりながら、江見/藤吉がストレート勝ちを決めると、その直後には川野が古川湧己に対してマッチポイントを握り、最後はスマッシュを叩き込んで勝負あり。ふたば未来学園に歓喜の瞬間が訪れた。

決勝では1年生の川野寿真がウイニングポイントをつかんで、ふたば未来学園が2年ぶりとなる春の頂点に立った
青森山田の佐々木一真(右)/中島希大は、決勝こそ敗れたものの、初の決勝進出に向けてチームを力強くけん引した

【優勝コメント】

本多裕樹監督「昨日対戦した3回戦の瓊浦(長崎)もそうですが、決勝に上がってくるぐらいの力があるチームだったので、昨日からずっと(毎試合)これが決勝だと思って戦おうというのを、生徒たちに伝えてはいました。力を抜かずに、最初から全部、全力を出しきったということが、最終的に勝ちに結びついたのかなと思っています」

松川健大主将「(昨年の)インターハイも優勝したんですけど、自分たちの代になってもう1回優勝したいっていう気持ちがみんな強かった結果、今回勝てたのかなと思います。準決勝で埼玉栄と当たるまでにも瓊浦と比叡山(滋賀)という2つの強いチームと対戦しましたが、そこをしっかり3-0で行けたことがすごくよかった。今回、団体戦は勝ったかもしれないけど、次のインターハイでもチャレンジする気持ちを大事にして頑張っていきたいと思います」

準優勝の青森山田。春の大舞台で全員が、今後につながる貴重な経験を積んだ

 

▼準々決勝

ふたば未来学園(福島) 3−0 比叡山(滋賀)

埼玉栄(埼玉) 3−0 福井工大附福井(福井)

新田(愛媛) 3−2 聖ウルスラ学院英智(宮城)

青森山田(青森) 3−0 八代東(熊本)

▼準決勝

ふたば未来学園 3−1 埼玉栄

青森山田 3−0 新田

▼決勝

ふたば未来学園 3−0 青森山田

松川健大/中静悠斗②〔21−4、21−10〕0●大澤達也/佐藤文祐

江見友希/藤吉珠李②〔21−17、21−18〕0●佐々木一真/中島希大

川野寿真②〔21−17、21−10〕0●古川湧己

 

★男子団体戦の最終結果こちら

★女子団体戦の最終結果こちら

 

取材・文/吉井信行

写真/太田裕史

投稿日:2024/03/26
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