滋賀県大津市で開催中の『第52回全国高校選抜バドミントン大会』は、大会3日目となる27日から滋賀ダイハツアリーナで個人戦がスタート。男女ともダブルスが準々決勝まで、シングルスが2回戦まで実施され、ダブルスはベスト4、シングルスはベスト8が決まった。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダブルス】
男子ダブルスでは、昨年の全日本ジュニアを制した松川健大/中静悠斗(ふたば未来学園)が力を発揮。松川/中静は1、2回戦をともにストレート勝ちと危なげなく勝ち上がると、準々決勝では地元代表の大森愛叶/長束翔太(比叡山)に対しても9本、12本で勝利。大会最終日は団体戦との2冠獲得に挑む。
また、全日本ジュニアで松川/中静と決勝を争った第2シードの三浦大地/稲川蓮二郎(埼玉栄)は2回戦で、ふたば未来の藤吉珠李/川野寿真に対して9本、10本と完勝。準々決勝では高田隆誠/草ノ瀬悠生(瓊浦)に第1ゲームを奪われファイナル勝負となったが、最後は15本で競り勝ってベスト4入りを決めた。
ベスト4の残る2枠には、昨年のインターハイ8強の実績を持つ有江琥珀/澤田修志(埼玉栄)と、地元の声援を受けて勝ち抜いた森蒼介/安田翔(比叡山)が入っている。
【男子シングルス】
ベスト8が出そろった男子シングルス。今大会の第1シードに入った全日本ジュニア準Vの山田琉碧(福井工大附福井)は1、2回戦を危なげなくストレート勝ちしてベスト8進出。また、第2シードからは同3位の1年生・川野寿真(ふたば未来学園)も、2試合続けて2−0の勝利で準々決勝進出を決めた。「明日はシングルス1本しかないので、優勝できるように頑張ります」(川野)
地元勢では、比叡山の長束翔太が奮闘を見せた。コンディションが万全ではなかったという長束だが、1回戦の黒川真哉(松徳学院)との試合をファイナル13本で切り抜けると、2回戦は黒石遼空(土佐)に「相手のことを考えて、相手の嫌がることをし続けられたのがよかった」(長束)とストレート勝ち。「こういうコンディションの中でも気合で乗りきれた。(ベスト8は)めちゃめちゃうれしいです」(長束)
そのほかでは、埼玉栄から三浦大地と澤田修志の2人がベスト8進出。近畿ブロック1位の中塚悠太(東大阪大柏原)は、優勝候補の松川健大(ふたば未来学園)を11本、16本で下して大会最終日へと勝ち残った。また、髙橋輝(瓊浦)と弓削綾登(西武台千葉)も準々決勝進出を決めている。
大会最終日となる28日は、個人戦のダブルスとシングルスで決勝までが行なわれる。
◆28日の対戦カード
【男子ダブルス】
▼準決勝
松川健大/中静悠斗(ふたば未来学園) ― 有江琥珀/澤田修志(埼玉栄)
森蒼介/安田翔(比叡山) ― 三浦大地/稲川蓮二郎(埼玉栄)
【男子シングルス】
▼準々決勝
山田琉碧(福井工大附福井) ― 三浦大地(埼玉栄)
髙橋輝(瓊浦) ― 中塚悠太(東大阪大柏原)
澤田修志(埼玉栄) ― 長束翔太(比叡山)
弓削綾登(西武台千葉) ― 川野寿真(ふたば未来学園)
取材・文/吉井信行
写真/太田裕史