6月7日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本勢で準決勝に勝ち進んだのは、女子シングルスの山口茜(上写真)のみ。厳しい結果が続く日本代表の中で、エースとしての存在感を見せる山口は、決勝進出の切符をかけて強敵アン・セヨン(韓国)との勝負に挑んだ。
第1ゲームは序盤から互いにポイントを取り合う展開となったが、山口が8−9から7連続失点を喫し8−16。しかし、山口も5連続ポイントなどで点差を詰め、17−18と1点差まで追いつく。このまま一気に逆転といきたかった山口だが、最後はアン・セヨンが踏ん張り、18−21で先制を許した。
第2ゲームに入っても競り合う状況は変わらず、どちらも大きなリードを許さず試合を進める。流れが傾いたのは、山口が11−10でリードしていたインターバル明け。アン・セヨンが連続ポイントで点差を広げ、19−14と5点差をつける。山口も後半に3連取を奪い17−19で2点差にしてみせたが、追い上げはここまで。最後はアン・セヨンに振り切られ、17−21で敗れた。
惜しくもベスト4に終わった山口だが、日本勢が苦しむ中でマレーシアマスターズ(S500)、シンガポールOP(S750)に続き、3週連続でベスト4の好成績。第一人者として、安定感のあるプレーが光った。
このほか、女子シングルスもう一つの準決勝は、王祉怡(ワン・ジーイ/上写真)と韓悦(ハン・ユェ)の中国対決を、王祉怡が制して決勝に進出。女子ダブルスは譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)とティナー/タン(マレーシア)が、それぞれ準決勝を制して勝ち上がった。
男子シングルスは、ベテランの周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾/上写真・手前)が、今週世界ランク1位に初めて輝いたクンラビット・ビティサラン(タイ)を16本、21本に抑えて勝利。Super500以上のツアー大会では、昨年のアークティックOP(フィンランド)優勝以来となる決勝進出を決めた。決勝は、石宇奇(中国)を準決勝で下したアンダース・アントンセン(デンマーク)と対決する。
男子ダブルスは、地元インドネシアのグタマ/イスファーニ(インドネシア)、アルフィアン/アルディアント(インドネシア)が準決勝に挑み、グタマ/イスファーニが決勝へ。韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/金ワンホとの頂上決戦に挑む。
6月7日(準決勝)の結果、8日(決勝戦)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(6月7日)
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔9−21、21−18、21−19〕1●石宇奇(中国)69分
周天成(台湾)②〔21−16、23−21〕0●クンラビット・ビティサラン(タイ)59分
▼決勝(6月8日)
周天成(台湾) − アンダース・アントンセン(デンマーク)
【女子シングルス】
▼準決勝(6月7日)
アン・セヨン(韓国)②〔21−18、21−17〕0●山口茜51分
王祉怡(中国)②〔21−12、21−13〕0●韓悦(中国)
▼決勝(6月8日)
アン・セヨン(韓国) − 王祉怡(中国)
【男子ダブルス】
▼準決勝(6月7日)
グタマ/イスファーニ(インドネシア)②〔21−18、12−21、21−18〕1●マンWC/ティーKW(マレーシア)60分
徐承宰/金ワンホ(韓国)②〔21−18、19−21、23−21〕1●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)79分
▼決勝(6月8日)
グタマ/イスファーニ(インドネシア) − 徐承宰/金ワンホ(韓国)
【女子ダブルス】
▼準決勝(6月7日)
譚寧/劉聖書(中国)②〔21−19、21−18〕0●李紹希/ペク・ハナ(韓国)59分
ティナー/タン(マレーシア)②〔12−21、21−17、21−11〕1●李怡靖/羅徐敏(中国)64分
▼決勝(6月8日)
譚寧/劉聖書(中国) − ティナー/タン(マレーシア)
【混合ダブルス】
▼準決勝(6月7日)
ジケル/デリュウィ(フランス)②〔17−21、21−14、21−12〕1●程星/張馳(中国)64分
デチャポル/スピッサラ(タイ)②〔21−23、21−15、21−11〕1●チェンTJ/トーEW(マレーシア)65分
▼決勝(6月8日)
ジケル/デリュウィ(フランス) − デチャポル/スピッサラ(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
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