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【香港OP】日本は3種目で制覇!渡辺&東野は2度目のV!<決勝戦>

11月18日に開催されたBWFワールドツアー・香港OP(九龍・Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。

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スーパーシリーズ時代も含めて、日本勢が5種目で決勝に進出したのは初だが、いまの強きJAPANは、その快挙の先にある全種目制覇に挑んだ。

第1試合に登場したのは女子ダブルスの福島由紀(右)/廣田彩花。対戦相手は前週の中国OP(福州・Super750)で久々の優勝を手にした韓国の李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)。準決勝では米元小春/田中志穂を下し勢いに乗る相手を、福島/廣田はさらに上回る。第1ゲームは福島/廣田が先行しながら試合を進めたが、中盤につかまり17-18。しかし、ここから加速した福島/廣田が4連続ポイントで逆転。第2ゲームも中盤まで点の取り合いとなったが、再び後半に福島/廣田が連取。15オールから一気に抜け出し21-17で勝利を飾り、Super500以上の大会で今年4つ目のタイトル(インドネシアOP、ジャパンOP、デンマークOP、香港OP)を手にした。

第2試合に登場したのは女子シングルスの奥原希望(写真)。前週の中国OP準優勝からいい流れで今大会も勝ち上がり、2大会連続となる決勝進出を決めた。決勝はラチャノック・インタノン(タイ)との対戦となり、第1ゲームでリードを奪ったのは奥原。12-6と先行してリズムを掴んだかに見えたが、インタノンも負けじと追走し19オール。しかし、最後は奥原が2連取を奪い、21-19で先制した。第2ゲームは激しい点の奪い合い。とくに終盤は16オールから22オールまで1点を交互に奪う展開となり、白熱した勝負となった。その熱戦に終止符を打ったのは奥原。1時間を超える勝負を24-22で制し、3つ目の優勝(タイOP、韓国OP、香港OP)を飾った。

第3試合は男子シングルスの西本拳太(写真)が孫完虎(ソン・ワンホ/韓国)と対戦した。孫完虎は準決勝で桃田賢斗をファイナル勝負で破っており、久々の優勝に向けて勢いも十分。第1ゲームは2-10と西本が大きくリードを許したものの、ここから12連続ポイントで一気に逆転。そのまま振り切って先制した。第2ゲームに入ってからは第1ゲームの大味な展開から一転、点取り合戦に。乱打戦を孫完虎が制すると、ファイナルゲームも中盤13-12の接戦から孫完虎が抜け出し、勝利。西本はSuper500の初優勝はならず。一方、優勝した孫完虎は2014年の香港OP優勝以来、4年ぶりのタイトルを獲得した。

混合ダブルスに登場したのは渡辺勇大(右)/東野有紗。秋以降の大会では上位成績を残しており、3月の全英OP優勝以来となる決勝進出となった。対戦相手は過去5戦全敗の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)。これまで何度も渡辺/東野に立ちはだかった相手に対し、2人は21-18で先制ポイントをつかむ。第2ゲームに入っても序盤で8−4と先行。中盤こそ相手の追撃にあい16-14と接近されたが、ここから渡辺/東野が一気に5連続得点。21-14で強敵を抑え、全英OP以来の2個目のタイトルをつかんだ。

最終試合は男子ダブルス。10月のデンマークOP準優勝の園田啓悟(右)/嘉村健士は、ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)と対戦した。園田/嘉村はタイOP以来の優勝をねらったが、第1ゲームは12本で失うと、第2ゲームも相手の攻勢を食い止められず21-13で敗戦。準優勝に終わった。

決勝戦の結果は以下の通り。

【男子シングルス】

孫完虎(韓国)②〔14−21、21−17、21−13〕1●西本拳太89分

【女子シングルス】

奥原希望②〔21−19、24−22〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)64分

【男子ダブルス】

ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−13、21−12〕0●園田啓悟/嘉村健士35分

【女子ダブルス】

福島由紀/廣田彩花②〔21−18、21−17〕0●李紹希/申昇瓚(韓国)59分

ワールドツアー4優勝を飾った福島由紀(右)/廣田彩花

【混合ダブルス】

渡辺勇大/東野有紗②〔21−18、21−14〕0●王懿律/黄東萍(中国)46分

強敵から初勝利を奪い優勝飾った渡辺勇大(右)/東野有紗

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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