【全日本総合2018】「一戦一戦、自分のプレーをするだけ」(嘉村)<2日目コメント-2>

日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」が11月27日に開幕、熱戦の火ぶたが切られた。大会2日目の28日は、各種目で1回戦を実施。ここでは注目選手の試合後のコメントを紹介しよう。

【男子ダブルス】

全日本総合2018
園田啓悟(左)/嘉村健士(トナミ運輸)
結果:三好耕二/本田尚人(大同特殊鋼)に21-10、21-10で勝利

嘉村「全日本総合ということで緊張感のある試合でしたが、初戦にしてはいい動きができたんじゃないかと思います。昨年は準決勝で負けてしまい、翌年のワールドツアー前半はすごく(調子が)落ちてしまいました。この大会で勝つことは来年のオリンピックレースに生きてくると思うので、絶対に取りたいタイトルです。最終目標は優勝ですが、一戦一戦、自分のプレーをするだけ。目の前の試合を大事にして、一つひとつ頑張っていきたいです」

園田「初戦ということで緊張はしたんですけど、自分たちらしいプレーができたんじゃないかと思います。全日本総合で優勝して日本のトップになってから海外を回るのは(気持ち的に)違うので、今年も優勝をねらっていきたいです。自分は後衛なので、健士のカバーだったり、前衛でつかまえてもらえるように、しっかり(球を)沈めていけたらと。明日もしっかり勝ちにいって、自分たちらしいプレーをしたいと思います」

【女子シングルス】
奥原希望(日本ユニシス)
結果:安田美空(筑波大)に22-20、21-11で勝利

「この体育館で全日本総合が行なわれているのは昨年からですが、私は昨年1回戦で棄権してしまったので、この会場の風や環境をまったく把握できていないので不安がありました。それが実際に出てしまって。風やシャトルへの対応が遅くなってしまったところで、ヒヤヒヤする内容になってしまったなと思います。ただ、そこから修正して、きっちり1回戦を勝てたというのはよかったと思います。棄権した昨年、一昨年に比べるといい状態で大会に入れていると思いますし、国内最高峰の試合で思いきりプレーできるというのは久々なので、すごく楽しみにしています。所属している日本ユニシス、サポートしていただいているスポンサーを背負って戦える大会なので、結果を残して恩返ししたいと思っています。この大会は結果にこだわってやっていきたい。(この大会での目標について聞かれ)もちろん優勝です」

【混合ダブルス】

全日本総合2018
緑川大輝(右)/齋藤 夏(埼玉栄高3年)
結果:緒方友哉/安田美空(日本大3年/筑波大3年)に22‐20、21-17で勝利

緑川「緒方先輩は埼玉栄の先輩で結構練習にも来てくれているので、やりづらさはとくになく、自分たちのプレーができれば勝てると思っていました。いまの試合は自分のミスが多かったので、そこは反省点です。正直、この試合が3試合目で、男子ダブルスもシングルスもファイナルだったので体的にキツイ部分はありました。最後は気持ちで勝てたと思います。(2種目で勝ち上がれたことについて)シングルスは、相手(馬場湧生〔NTT東日本〕)がラリータイプだとわかっていたので、自分もしっかりラリーして体力勝負に持っていけたのがよかったかなと。ミックスは、ナショナルに入って、高校卒業後もやっていきたいと思っているので、明日も格上の相手ですけど、できるだけミスを減らして自分たちのできることをしっかりやりたいです」

齋藤「昨日の予選より今日のほうが前衛で止めたりできたのでよかったです。(女子ダブルスと2種目で2回戦進出について)女子ダブルスは、インターハイの決勝で戦った後輩(鈴木陽向/大澤佳歩)が相手で『またやるのか』という感じでしたけど(笑)、世界ジュニアで(吉田)瑠実と組んでいなくて、練習量も足りていないなかで勝てたのはよかったです。ミックスでは、自分は足を引っ張らずに、パートナーをどう生かすかを考えていますが、今日は予選よりミスしなかったのでよかったかなと思います。(この日3種目を戦ったパートナーについて聞かれ)本当にすごい。体力も人一倍あるし、カバー力も栄で一番だと思います。頼りになりますね。私もみどり(緑川)とナショナル入りをめざしているので、明日も格上の相手ですけど、ねばっていきたいと思います」

取材・構成/田辺由紀子、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳

投稿日:2018/11/28
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