【国際バドミントンU16庄内2025】沖本愛音が樫尾雫玖との決勝を制して優勝! 男子はインドネシアのアリフ・アクバルに栄冠

前列左より女子銀メダルの樫尾雫玖、金メダルの沖本愛音、銅メダルのジャン・ラン、カリア・ラフマダニ、後列左より男子銀メダルのカン・ヨンホ、金メダルのアリフ・アクバル、銅メダルのジャレッド・タン、フー・ズードン

6月28日、29日の2日間、山形県鶴岡市のつるしんアリーナ小真木原(小真木原総合体育館)で開催された16歳以下の国際招待大会『国際バドミントンU16庄内2025』は、6月29日に決勝トーナメントおよびコンソレーショントーナメントを行ない、男子シングルスはインドネシアのアリフ・アクバル、女子シングルスは日本の沖本愛音が優勝した。

先に行なわれた女子決勝は、沖本と樫尾雫玖の柳井中対決になり、沖本が21-13、21-17のストレートで勝利し、昨年の韓国ジュニアインターナショナルチャレンジに続く国際大会のタイトルを獲得した。

「お互いにやり慣れていて、手の内がわかっているので長いラリーになるのを覚悟していた」という沖本は、第1ゲームの序盤からペースを掌握。チャンスではスピードを上げて、積極的な攻撃を見せた。一方、樫尾は、「第1ゲームを取られて、あとがなくなって焦りはあったけれど、自分のプレーを見失わないように」と切り替え、第2ゲームをシーソーゲームに持ち込む。13オールまで接戦となったが、そこから沖本が4連続得点。「準決勝で勝ち急いでしまった場面があって、最後に点差を詰められたので、そうならないように1本ずつ、と意識した」と、最後まで気持ちをぶらさずに得点を重ねた。

このタイトルの意味について「全中前なので自信になる」と沖本が語れば、「全中ではリベンジしたい」と樫尾。切磋琢磨するライバル二人は、中学生としての集大成の大会を次なる目標に定めていた。

男子は、インドネシアのアリフ・アクバルが、パワフルでダイナミックなスマッシュやプッシュに加え、緩急も交えて観客を魅了。決勝では、強靭なフィジカルから強打を放つ韓国のカン・ヨンホに対し、第1ゲーム終盤の勝負どころをものにして、ストレート勝利。「1日に3試合をするのは大変でしたが、いろいろな国の選手と対戦して学びになりました。自分はインドネシアのU16の中でも5番目くらいなので、もっと練習を頑張って、国内でも1番になりたい」と話し、今大会で得た自信をステップアップにつなげていく。

男子の日本勢は、小川真輝(ふたば未来学園中)が決勝トーナメントに進んだものの準々決勝で中国のフー・ズートンに20-22、25-27の惜敗。「2ゲームともにリードしていたのに、逆転される展開。日本男子では決勝トーナメントに残ったのは自分だけだったので、ここで負けてしまって悔しい」と話し、「この大会では接戦を取り切れない勝負弱さが出てしまったので、この経験を夏の大会や秋の国際大会につなげていきたい」と次の目標を見据えていた。

【準決勝】

■男子シングルス

カン・ヨンホ(韓国)②〔22-20、21-4〕0●フー・ズードン(中国)

アリフ・アクバル(インドネシア)②〔21-9、21-8〕0●ジャレッド・タン(マレーシア)

■女子シングルス

樫尾雫玖(柳井中3年)②〔21-15、21-8〕0●ジャン・ラン(中国)

沖本愛音(柳井中3年)②〔21-11、21-19〕0●カリア・ラフマダニ(インドネシア)

【決勝】

■男子シングルス

アリフ・アクバル②〔21-18、21-12〕0●カン・ヨンホ

■女子シングルス

沖本愛音②〔21-13、21-17〕0●樫尾雫玖

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

 

投稿日:2025/06/29

人気記事ランキング

閉じる