実業団チーム日本一を競い合う第75回全日本実業団選手権は、6月28日に愛媛県松山市の愛媛県武道館で大会4日目を迎え、男女ともに準々決勝と準決勝が行なわれた。ここでは女子のダイジェストをお伝えする。
【女子ダイジェスト】
女子は連覇をめざすBIPROGYをはじめ、力のあるチームがしっかりと勝ち上がる。そして準々決勝の結果、BIPROGYとACT SAIKYO、岐阜Bluvic、再春館製薬所の4チームが準決勝進出を果たした。
BIPROGYとACT SAIKYOが対戦した準決勝は、ダブルス日本代表5名を擁するBIPROGYが、その強みを生かして第1、2ダブルスで勝利を収める。一方、ACT SAIKYOも第1シングルスに出場した日本代表の宮崎友花が、BIPROGYの砂川温香に13本、18本のストレート勝ちで後続につなげた。
白星を奪われたBIPROGYは、第2シングルスの杉山薫対水津愛美の試合がファイナルゲームまでもつれるなか、同時進行していた第3シングルスの松田仁衣菜が、ACT SAIKYOの久湊菜々にストレート勝ちして3−1で決着。BIPROGYが決勝進出を決め、連覇まであと1勝と迫った。

岐阜Bluvicと再春館製薬所による準決勝もう一試合。再春館製薬所は第1ダブルスに起用したエースの志田千陽/松山奈未が、福島由紀/川添麻衣子との第1ゲームを24−22で競り勝つと、第2ゲームは15本としてストレート勝ち。この流れを受けた金廣美希/木山琉聖も、岐阜Bluvicの石川心菜/平本梨々菜を12本、18本で下して決勝進出に王手をかける。最後は、再春館製薬所の郡司莉子が難敵・古川佳奈に第1ゲームを15本で奪われたものの、第2ゲーム以降は持ち直して21−18、21−10。逆転勝ちをおさめた再春館製薬所が、決勝進出を果たした。

大会最終日となる29日は、男女ともに決勝戦が実施される。
▼準々決勝(6月28日)
BIPROGY(東京) 3−1 山陰合同銀行(島根)
ACT SAIKYO(山口) 3−2 ヨネックス(東京)
岐阜Bluvic(岐阜) 3−1 北都銀行(秋田)
再春館製薬所(熊本) 3−0 NTT東日本(東京)
▼準決勝(6月28日)
BIPROGY 3−1 ACT SAIKYO
五十嵐有紗/髙橋美優②〔21−18、21−13〕0●大澤陽奈/倉島美咲
中西貴映/岩永鈴②〔21−19、16−21、21−10〕1●水津優衣/青木もえ
砂川温香●0〔13−21、18−21〕②宮崎友花
杉山薫1〔21−16、17−21、13−19〕1水津愛美
松田仁衣菜②〔21−10、21−14〕0●久湊菜々

再春館製薬所 3−0 岐阜Bluvic
志田千陽/松山奈未②〔24−22、21−15〕0●福島由紀/川添麻依子
金廣美希/木山琉聖②〔21−12、21−18〕0●石川心菜/平本梨々菜
郡司莉子②〔15−21、21−18、21−10〕1●古川佳奈

▼決勝(6月29日)
BIPROGY ― 再春館製薬所
取材・文/吉井信行
写真/梅原沙織
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