実業団チーム日本一を競い合う第75回全日本実業団選手権は、6月28日に愛媛県松山市の愛媛県武道館で大会4日目を迎え、男女ともに準々決勝と準決勝が行なわれた。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
強豪チームが実力通りの力を見せて勝ち上がった男子。準々決勝でも、BIPROGYやNTT東日本、日立情報通信エンジニアリングといった優勝候補が順当に勝利を収めて、準決勝進出を果たす。一方で、トナミ運輸とジェイテクトStingersの一戦は熱戦となったが、トナミ運輸が3−1で勝利して準決勝へと駒を進めた。
準決勝ではBIPROGYとNTT東日本が対戦。連覇をめざすBIPROGYは、日本代表の三橋健也/岡村洋輝と熊谷翔/西大輝がダブルスに出場。この強力な布陣に対してNTT東日本は、ルーキーペアの中静悠斗/三浦大地が三橋/岡村に敗れたものの、第2ダブルスは柴田一樹/山下恭平が熊谷/西にファイナルゲーム15本で勝利。ダブルスをイーブンで終えたNTT東日本は、続くシングルスで田中湧士と奈良岡功大の日本代表2人が白星を獲得。3−1でBIPROGYを下して決勝進出を果たした。

準決勝もう一試合の日立情報通信エンジニアリングとトナミ運輸の対戦は、日立情報通信Eが3−0でトナミ運輸に快勝した。日立情報通信Eは、第1ダブルスに起用した霜上雄一/野村拓海が、トナミ運輸の大黒柱である保木卓朗/小林優吾を12本、16本で打ち破る。これで流れをつかんだ日立情報通信Eは、第2ダブルスの松居圭一郎/玉手勝輝と第1シングルスの野田統馬も白星。チームとして初めてとなる決勝進出を果たした。

大会最終日の6月29日は男女ともに決勝戦が実施され、男子はNTT東日本と日立情報通信エンジニアリングが激突する。
▼準々決勝 (6月28日)
BIPROGY(東京) 3−0 三菱自動車京都(京都)
NTT東日本(東京) 3−0 金沢学院クラブ(石川)
日立情報通信エンジニアリング(神奈川) 3−1 JR北海道(北海道)
トナミ運輸(富山) 3−1 ジェイテクトStingers(愛知)
▼準決勝(6月28日)
NTT東日本 3−1 BIPROGY
中静悠斗/三浦大地●0〔13−21、17−21〕②岡村洋輝/三橋健也
柴田一樹/山下恭平②〔16−21、21−17、21−15〕1●熊谷翔/西大輝
田中湧士②〔21−12、21−9〕0●沖本優大
奈良岡功大②〔21−11、16−21、21−16〕1●渡邉航貴
武井凜生1〔21−17、19−21、3−7。打切り〕1川本拓真

日立情報通信エンジニアリング 3−0 トナミ運輸
霜上雄一/野村拓海②〔21−12、21−16〕0●保木卓朗/小林優吾
松居圭一郎/玉手勝輝②〔21−16、21−16〕0●野田悠斗/藤澤佳史
野田統馬②〔21−18、14−21、21−13〕1●大林拓真
岩野滉也〔23−21、5−11、打切り〕秦野陸

▼決勝(6月29日)
NTT東日本 ― 日立情報通信エンジニアリング
取材・文/吉井信行
写真/梅原沙織
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