【アジア遠征】「久しぶりにケガのない状態でプレーができて、とても楽しい大会になった」(岩永)<帰国コメント-2>

6月9日にアジア開催のBWFワールドツアー上位大会に参戦した日本代表が帰国した。シンガポールOP(S750)の女子ダブルスで準優勝を飾った中西貴映/岩永鈴が、帰国後の囲み取材に対応。好結果を出した大会を振り返った。

中西貴映(右)/岩永鈴

――2大会を終えた感想は?

中西 シンガポールOPは、久しぶりに決勝戦まで進むことができました。今年は世界選手権のメダル獲得を目標にやっている中で、(ワールドツアーの)決勝戦まで戦えたことは、一つの大きな収穫になったかなと思います。

岩永 インドネシアOPはベスト8でしたが、シンガポールは準優勝。久しぶりにケガのない状態でプレーができたので、とても楽しい大会になりました。

――中西選手は、直前に国内大会の日本ランキングサーキットに五十嵐有紗選手とペアを組んで出場。あらためて正規のパートナーと組んで感じた部分は?

中西 いつも組んでいるパートナーなので、やりやすさはありました。風がある体育館でしたけど、そこに対してどう戦うか、2人で話しながらできました。ランサーでは五十嵐選手と組ませてもらって、バドミントンを楽しむこと(の大切さ)をすごく思い出せた。2週間、楽しみながらできたのがすごくよかったなと思います。

――岩永選手は遠征前までは、コンディションが十分ではなかった

岩永 昨年11月くらいに右肩をケガしてしまって、その後に腹筋の肉離れもあり、リハビリを結構長い期間やっていました。(今回は)久しぶりに万全の状態で試合ができるので、すごい楽しみな気持ちで大会に入れました。体のことを気にせずにプレーできたので、すごく思いきってできたと思います。

――シンガポールOP準優勝は、どんな手ごたえをつかんだか

中西 岩永がケガをする前に、(2024年10月の)デンマークOPで優勝しました。でも、その時はたまたま勝ったという感じです。なぜ勝ち上がれたのか、自分たちでわからないままの優勝でした。岩永がケガをしてからは、どういうプレーをしたらいいかわからない時期が続きましたが、今回、またデンマークの時のようなプレーができて、これが自分たちの強い形なんだ、というのが見えた大会でした。今後につながる、いい材料になるかなと思います。

――「自分たちの強い形」とは、具体的にどんな形か

中西 岩永の前での勝負です。自分たちのレシーブのパターンから前で勝負をしてもらって、そこから(主導権を握って)攻撃のパターンにして点数を取ることが、今回の2大会を通してすごくうまくいった部分。そこが強みになるんじゃないかなと思います。

――シンガポールOPでは、世界ランク1位の中国ペア、3位の韓国ペアに勝利

岩永 準々決勝(李紹希/ペク・ハナ)、準決勝(譚寧/劉聖書)と、自分たちよりも(世界ランク)上の相手に勝てて、それまではそんなに自信がなかったですけど、少し自信がついた感じがします。

――今後に向けて

岩永 まず、国内では全日本実業団(6月25日〜29日/愛媛)があって、その後にジャパンOP(7月15日〜20日/東京体育館)が続きます。しっかりとコンディションを整えて、どの大会でも優勝をめざしたいです。

中西 (国際大会は)7月にジャパンOPがあるので、そこで日本の皆さんに自分たちのいいプレーをたくさん見せたいと思います。万全な状態でプレーできている以上は、やっぱり結果にもこだわらないといけない位置まで来ていると思う。その自覚を持って頑張りたいです。

――今回の遠征で得られた収穫を踏まえて、ジャパンOPの意気込み

中西 ジャパンOPまで3週間あるので、少しでもレベルアップした状態で臨みたいです。試合の流れが悪い時に、いかに自分たちで流れを引き戻すかが課題。しっかり取り組みたいと思います。

岩永 インドネシアOPはあまりうまくいかなくて、課題がたくさん見つかりました。しっかり修正して、ジャパンOPでは決勝の舞台に立って優勝できるように頑張りたいです。

取材・写真/平野貴也

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投稿日:2025/06/09
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