10月13日に開催されたBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)個人戦最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は女子ダブルスの平本梨々菜/玉木亜弥が決勝を戦い、マレーシアペアを下して世界の頂点に立った。
【個人戦】
世界一まであと1勝とした平本(上写真・左)/玉木。第1ゲーム序盤は、緊張からかどちらのペアもミスが続いてラリーは安定しなかったが、中盤以降は白熱した勝負を展開。相手のスマッシュを左右に振ってチャンスをねらう平本/玉木に対して、マレーシアペアはサービスまわりから得意の攻撃につなげ、日本ペアにプレッシャーをかける。どちらも主導権を握れずにスコアは動いたが、後半に抜け出したのは平本/玉木。後衛にまわった玉木がスマッシュとドロップの緩急をうまく使い、相手のリズムを崩して得点。平本の積極的なネット前の攻撃も決まり、21-17で先制する。
第2ゲームは、日本ペアが序盤のミスなどで1-6とリードを許したが、再び守備から自分たちの攻撃の展開をつくり5連続得点。流れを引き戻して8-7とした。しかし、簡単には負けられないマレーシアペアも、ドライブ戦から前に押し込んで応戦。中盤はスピードを上げるマレーシアに対し、平本/玉木(上写真・左)が左右に揺さぶられる展開も増えたが、しっかり押し返して主導権を渡さない。
試合が動いたのは15オール。マレーシアペアの攻撃をねばり強く返し、ネット前に逃げてきた球を玉木がプッシュ。次のラリーでは平本が相手のスマッシュを鋭く返球して2連続ポイントをつかむ。すると、流れは一気に日本ペアへ。相手のイージーミスやレシーブミスが続き、20−17で平本/玉木がチャンピオンシップポイント。最後は、玉木のスマッシュから前衛の平本が鋭い強打を打ち込み勝負あり。日本勢としては昨年の田口真彩(現・ACT SAIKYO)/玉木に続き、2年連続で女子ダブルスを制覇。混合ダブルスでも銅メダルを獲得している玉木は、女子ダブルスの金メダルとともに2つのメダルを獲得している。
10月13日に行なわれた決勝戦の結果は以下の通り。
【女子ダブルス】
▼決勝
平本梨々菜/玉木亜弥②〔21−17、21−17〕0●ロージーユ/ダニア・ソフェア(マレーシア)43分
【団体戦】
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
ベースボール・マガジン社 販売部
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文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO