10月2日に開催されたU19世代の世界一を決めるBWF世界ジュニア選手権2024(中国・南昌)3日目は、団体戦の予選リーグが行なわれた。ジュニアナショナルU19の選手らで挑んでいる日本は、予選リーグ・グループGを1位で通過。各リーグの1位で競う決勝トーナメントに進出した。※新たな大会方式、試合の流れについては試合結果の下に掲載
【団体戦】
2日目を終えた時点で3連勝を飾っていた日本は、リーグ最終戦でスロベニアと対戦。勝てば1位通過となる状況で、日本は第1試合の女子ダブルスに登場した平本梨々菜/玉木亜弥が11-4で好スタートを切ると、女子シングルスの松田仁衣菜や男子ダブルスの稲川蓮二郎/三浦大地がリードを守った。
後半戦に入っても、日本は手綱を緩めることなく試合を進める。混合ダブルスの山田琉碧/相磯美心、男子シングルスの川野寿真らがポイントを上積みし、最後は男子ダブルスの中静悠斗/松川健大が110-47で抑え、日本が勝利。4連勝で決勝トーナメントに進んだ。
他のリーグでは、グループAに入った優勝候補の中国が、同組の韓国を抑えて1位を確保。インドネシア、マレーシア、デンマークなどの上位常連国も首位で予選リーグを突破した。1位から8位を決める決勝トーナメントに進んだ日本は、初戦となる準々決勝で、強豪タイを破りグループHの1位通過を決めたアメリカと激突する。
10月2日の結果と決勝トーナメント・準々決勝の組み合わせは以下の通り。
▼グループG
(10月2日)
日本(4勝) 110-47 スロベニア(2勝2敗)
1 WD1 平本梨々菜/玉木亜弥 11−4 BLAZINA/KORENT
2 XD2 松川健大/平本梨々菜 22−11 PESHEKHONOV/HORVAT
3 WS2 松田仁衣菜 33−13 Ariana KORENT
4 MS2 西尾寿輝 44−17 Nikita PESHEKHONOV
5 MD2 稲川蓮二郎/三浦大地 55−24 JELENC/PESHEKHONOV
6 WD2 相磯美心/上野凛 66−28 ALIč/HORVAT
7 XD1 山田琉碧/相磯美心 77−35 JELENC/KORENT
8 WS1 横内美音 88−40 Anja BLAZINA
9 MS1 川野寿真 99−45 Tadej JELENC
10 MD2 中静悠斗/松川健大 110−47 JELENC/PESHEKHONOV
▼グループG結果
イングランド(2勝1敗)110-105 スロベニア(2勝1敗)
ラトビア(1勝3敗) 110-83 ウガンダ(3敗)
イングランド(3勝1敗)110-54 ウガンダ(4敗)
▼予選リーグ・グループG順位
①日本(4勝)②イングランド(3勝1敗)③スロベニア(2勝2敗)④ラトビア(1勝3敗)⑤ウガンダ(4敗)
決勝トーナメント(1〜8位決定戦)
▼準々決勝
中国 – 台湾
マレーシア – デンマーク
インド – インドネシア
日本 – アメリカ
【大会方式】
9月30日から10月5日まで団体戦を実施。10月7日から13日まで個人戦が行なわれる。世界ジュニアの団体戦は、今大会から大会方式が変更された。従来の男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目の結果で勝敗を争うシステムから、5種目それぞれ2試合ずつ、合計10試合を実施。試合の勝敗は、10試合の累計得点が先に110点となったチームを勝者とするリレー方式で決定する。大会は8つに分かれた予選リーグの最上位チームが決勝トーナメント進出し、優勝を争う。
【試合の流れ】
第1試合はどちらかが11点を手にした時点で終了し、第2試合は、第1試合で両チームが得点したスコアをそのまま継続して行なう。第2試合はどちらかが上限となる22点を奪った時点で終了。第3試合も同様にスコアを継続しながら行ない(33点となった時点で第4試合へ)、最終的に110点を先に奪ったチームが勝者となる。
試合で敗れた選手/ペアの得点が5点未満だった場合、次の試合は、得点の少ない選手/ペアの試合番号×5の得点からスタートする。例えば、第1試合(Aチーム −Bチーム)で、Aが11点、Bが3点だった場合、第2試合はAが11点、Bは5点から開始となる。仮にBチームが得点を奪えずに試合が進んでも、第10試合は99‐45からスタートすることになる。なお、1人の選手が出場できる試合数は、最大4試合まで。
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
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文/バドミントン・マガジン編集部
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