【アジア選手権2024】「みんなの思いを背負って戦ってきた集大成を、この大会で見せたい」(奥原希望)<初日/選手コメント-2>

4月9日にアジア選手権(中国・寧波)が開幕した。4月末までの五輪レースも佳境に入り、ボーダーライン上にいる選手にとっては一つでも多くの勝ち星をつかみたい状況。大会初日は各種目の予選が実施されており、本戦から登場する日本選手は会場で練習を行なった。ここでは、練習後の取材に応じた選手たちのコメントを紹介する。

初日/4月9日
選手コメント-1

女子シングルス
奥原希望

――現在のコンディションは?

奥原 1回戦でアン・セヨン選手(韓国)との対戦が決まった中で、(五輪出場には)ベスト4以上に入らないといけない。そのためにはシード選手を1回、2回は食わないといけない状況なので、そのためにはフィジカルの強化に取り組まないといけない、というのがチーム全体の課題としてありました。(代表合宿がなくなったことで)みっちり個人練習だけをやりましたが、短い時間でも質の高い練習ができたと思います。欧州の連戦(フランス、全英)のときよりは、いい状態で入れていると思います。

連戦だと細かい動きの修正や、強度の高い練習ができなかったので、(個人練習は)その2点を重点的にやりました。ゲーム練習よりも部分的な、厳選した、反復練習です。こっちに入ってから全面練習をようやく動いた感じですが、2週間の成果がすごく出ている感覚で動けているので、明日の試合がすごく楽しみです。

――世界ランク1位のアン選手との対戦について

奥原 もう、頑張るしかないですね(苦笑)。(山口)茜ちゃんも全英オープンで対戦していますが、本当にタフな試合でしたし、どちらかが……というか、どちらもケガをしていますが、それぐらいの覚悟で臨まないと、越えられない壁だと思います。1ラリー、1ラリーを頑張ることを大事に、明日に挑みたいです。

――五輪出場のためには、ベスト4が最低条件

奥原 初戦がアン・セヨン選手になので、そこはあまり考えていません。初戦を突破しないと先はない。まずは明日に向けて。明日、出し切るつもりで、精いっぱいやりたいと思います。

――五輪出場は厳しい条件だが(レース前半の)大きな出遅れを考えると、最後まで可能性をつないでいることはすごいこと

奥原 (8月の)世界選手権からスタートを切れると思ったけど、思うようにいかないことばかり。でも、一人だけの力では、ここまでチャンスはつながっていなかった。本当に、みんながいたから、最後の最後まで望みをつなぐことができたと思います。みんなの思いを背負って戦ってきた集大成を、この大会で見せたい。もし、(五輪に)つながらなくても、ここまで1試合1試合を戦ってきたことが、奥原希望の生き様、ストーリーとして、きっと残ると思う。最後まで私らしく戦うことが、私のやるべきことかなと思うので、明日、悔いなく、しっかり戦い切って、その先につなげられるように、精いっぱい(頑張りたい)。

コートの中でも外でも、最近は「楽しんで」と言われることが多い。なんか、苦しいバドミントンは、もういいかなって思うので(苦笑)。もちろん、ハードな試合にはなると思いますけど、気持ちは苦しくならないように、現・世界チャンピオンとの戦いを純粋に楽しんで、コートを去れたらと思います。

――生き様を見せるという意味では、アン選手はこれ以上にない相手

奥原 変なプレッシャーはなく、背負うこともなく、思い切り、挑戦できる相手。本当に、申し分ない相手です。自分のストーリーを描くにも、最後、すごい強い選手とできることが、私にとってはありがたい。だからこそ、思い切り、泥臭く、何でもいいから、最後までシャトルを追うことを忘れずに、戦い切れたらいいと思います。

取材・構成・写真/平野貴也

投稿日:2024/04/09
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