【熊本マスターズジャパン2023】「すごくしんどかったですけど、すごく充実していました」(桃田賢斗)<準々決勝/選手コメント-5>

11月17日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が行なわれた。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP(S750)に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが参戦。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。

桃田賢斗

男子シングルス:準々決勝は石宇奇(中国)に0-2で敗戦

――試合を振り返って

出だしはまだ余力があって、しっかり動いていいリズムでプレーができました。でも前半、相手にリズムをひっくり返されてから、相手が思い切ってプレーするようになってきて。ちょっと押されてしまったという感じですね。

――予選から5試合。タフなスケジュールだった

自分のいいところも見つかりましたし、反省点もすごく見つかりました。また次の練習から“こうしていこう、ああしていこう”という気持ちが湧いています。久しぶりに金曜日(準々決勝)まで残って、たくさんの人に応援してもらって、すごく充実した1週間になったと思います。

――収穫の部分は?

ネット前は踏み込めていると思います。ネット前にしっかり踏み込めている時は、相手もすごく嫌がっていましたし、逆に決め急いだ時のネット前は、それに頼りすぎてるぶんうまくいかなかった。踏み込めないとネット前が不利になる時もあるので、そこの精度をもっと高めていく必要があると思います。

――今後に向けて

(韓国マスターズからの)この2週間、すごくしんどかったですけど、すごく充実しました。今はすごくバドミントンをやっていて楽しい。さらにレベルアップして、また皆さんの前で元気いっぱいにプレーできたらいいなと思います。

――試合が終わって「やりきった」と思えるような負けは久しぶりか

久しぶりですね。一切モヤモヤがないです。悔しさはもちろんあるけど、次、練習の中でああしよう、こうしようっていうのはすごくあるので。あとは、いっぱい寝たいです(笑)

――練習でどんなことをしたい?

試合中は、ラウンド側をすごくねらわれていた。腰が痛い時もラウンドをねらわれていたので、多分「ラウンドが打てないだろう」という感じが相手にあったと思う。自分もそこからのバリエーションがまだまだ少ないので、もっと多彩なショットを打ち分けることができたら、展開が変わってくるんじゃないかと思いました。

――前回対戦した韓国オープンの時とは違う感覚だったか

違いますね。やっぱ緊張感が違う。相手の圧もそうだし、そういう圧がかかった中でどれだけ精度の高いショットが打てるか。それをすごく感じました。今日も(動きは)悪くはなかったと思うんですけど、最後まで続かなかった、少しでも遅くなると、相手はどんどん上でさわってくる。後手になっちゃいました。

――前週の韓国マスターズで優勝、今週は準々決勝まで勝ち進んだ。パリへの道はまだ続いているが、何かきっかけになる大会になったか?

そうですね。自信にもすごくなります。(1回戦で)シード選手に勝てたのは本当に自信になった。この感覚のまま、この悔しさを忘れずに、もっともっと練習していきたいと思います。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/都竹容子

投稿日:2023/11/17

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