【熊本マスターズジャパン2023】「単調なショットが多くなって相手のやりたいようにやられた感じだった」(渡邉航貴)<準々決勝/選手コメント-4>

11月17日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が行なわれた。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP(S750)に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが参戦。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。

渡邉航貴

男子シングルス:準々決勝は周天成(台湾)に0-2で敗戦

――なかなか崩しきれなかった

最初から思ったようにスピードが上がらず、どうしよう、どうしようとなった。ずっとロングリターンをされ続けて、攻められてしまう。全然、余裕を持ってプレーできず、点数で上回っても低い球を出してカウンターでねらわれるのが多かった。うまく、相手のやりたいようにやられた感じです。単調なショットが多くなってしまった。

――勝つために必要なものは?

経験値。スイス(オープン)で勝った時は、勢い。自分の動きもよかったし、相手より先手を取れていたので、点数を取られても大丈夫と思えた。フランスオープンの時も大会前にいろいろと(飛行機の遅延やロストバゲージなどの)トラブルがあっていい調整ができなかったけど、今日みたいに重くはなかった。もっとほかのやり方があったんだろうと思いますけど、ロングリターンをされるのが本当にきつかった。どこで攻めたらいいのか、攻め際もわからなかった。そういうところから、思うようにできなくてやられました。

――何度も勝ち上がって対戦しなければ経験は積めない

本当に、その通りですね。こういう試合がずっと続くし、いくら体(の動き)が重くても、その中でどうやって勝つか。チョウ君(周天成)も昨日(プラノイ選手と)ファイナルゲームを戦っている。多分、相手も体が重いはずだけど(球を)上げるところを上げて、今は我慢だと思ったら我慢、相手が疲れてきたらスピードを上げていくという変化ができている。オレも、自分の体と相談しながら、相手を見て崩せていけたら、もっと違う。身長が低いので、本当にそういうところを考えないと、誰よりもきつくなる。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/都竹容子

投稿日:2023/11/17

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