11月16日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン（熊本県立総合体育館／Super500）が行なわれた。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP（S750）に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが参戦。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。

三橋健也／岡村洋輝

男子ダブルス：2回戦は徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）に2-0で勝利

――会心の勝利

岡村　率直にうれしいですね。ノンプレッシャーで勢いよくいきましたが、うまくハマったなと。相手はゴリゴリのスマッシャーでしたけど、ビビらずにロングレシーブをして、それを嫌がっていたので、それが奏功したかなと思います。

三橋　1ゲーム目、僕らのほうがシャトルが飛ぶ方だったので、向こうが引いてくれて、甘い球がきたのでいい形になった。2ゲーム目は、ほぼ勢いという感じです。

――2ゲーム目は風下で打たれる展開を想定したと思うが、対応策は？

岡村　プレーは変えず、風下で飛ばないからちょっと強く（打つ）くらいのイメージでした。2人とも後衛だったので、パワーは負けないだろうという想定はあった。打ち切られるかどうかが勝負だと思っていて、今日はそこを打ち返せてラリーが長くなったので、相手にプレッシャーが増えていった感じでした。そこがよかったのかなと思います。

――岡村選手の前衛は、タッチの範囲が広い印象

岡村　フフフ。そこは、自覚はないです（笑）。

三橋　めちゃくちゃ助かってます。僕は、前衛が全然できないので。前に入ったらこうやって（ラケットを上げて球を）落とすだけ。後ろから見ていて、助かりました。本当にすごいなと思っています。

――組み替えたのは、今年に入ってから

岡村　今年の2月くらいから。本格的に試合に出たのは3月くらい。まだ半年ちょいです。プレースタイルの面で、2人とも大きい展開が好きで、それぞれ別のパートナーと組んでいる時も、こういうプレーができるといいよねと話していた。組み始めて、互いのビジョンが一緒なので、そこがいいのかなと思います。

――今年の世界王者を破った

三橋　あまり、実感はないです。そこを意識しすぎると、試合中にこっちが小さくなってしまうので。向かっていくだけでしたね。左利きの徐承宰（ソ・スンジェ）選手はミックスダブルスもやっていて、ネット前に球を落としてくるので、そこを自分たちがねらいにいけたのがよかったと思います。

――2ゲーム目は苦しい部分もあったが、どういう心境で乗り越えたか

三橋　僕が（サービスを構える時間が長すぎて）フォルトを取られて、めちゃくちゃ申し訳ないなと思って。でも、なんか逆に火がついて、吹っ切れたというか。あれで（6-9から連続得点で）11-10くらいになった。それが今日の一番よかったところかなと思います。

取材・構成／平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真／平野貴也