【世界選手権2023】奈良岡功大が地元デンマーク選手を破り初の決勝進出!山口茜、渡辺&東野は銅メダル!<準決勝結果>

8月26日に開催されたBWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢はに女子シングルスで3連覇をねらう山口茜、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗、男子シングルスの奈良岡功大がライバルたちとの真剣勝負に挑み、奈良岡が見事決勝進出を果たした。

世界選手権
ニュース・選手コメントはこちら

日本勢で唯一決勝に勝ち残ったのは、若き日本のエース奈良岡(上写真)。1コート運用の最終試合で地元デンマークのアンダース・アントンセンと対戦した。

入場時に満員の会場からブーイングを浴びる環境で、立ち上がりは雰囲気にのまれて0-5と出遅れたが、開き直って長いラリーを展開。すると、10-16から徐々にペースをばん回。スピードを上げてラリーの主導権を奪い、19オールに追いついた。終盤は、相手の強いドライブやプッシュに鋭い反応で返球して大観衆をどよめかせると、最後はボディへの鋭いドライブに反応したカウンターレシーブを決め、25-23。

アントンセンが「これからずっとずっと長い間考え続ける事になると思う」と言うほどショックを受ける逆転劇で完全に試合の流れをひっくり返した。相手が短く落としてくる球への対応は遅れ気味ではあったが、それでも返しきる技術でねばり、第2ゲームは11-10から奈良岡が5連続得点。アントンセンは、11点目を奪って連続失点を断ち切ると観客をあおって勢いをつけようとしたが、奈良岡はコートが濡れていると主張してモップをかけてもらうことで流れを寸断。ブーイングを浴びたが、巧みに間を外してから4連続得点で突き放し、最後は13本で勝ち切った。

試合後、互いに健闘を称え合う奈良岡功大とアンダース・アントンセン

27日の決勝戦は、世界ジュニアでタイトルを争った同世代のライバルであるクンラビット・ビティサラン(タイ)と対戦する。初優勝がかかるが「絶対に負けたくない気持ちが強いけど、そういう気持ちが強すぎてもダメ。いつも通りに、一本一本に集中して全力でやりたい」と冷静さを保って挑む姿勢を示した。

女子シングルスで3連覇をめざした山口茜(上写真)は、4度目の優勝をねらうキャロリーナ・マリーン(スペイン)と対戦。第1ゲームはテンポの早いラリーで先手を取ったが、18-14から4連続失点で追いつかれた。20-19でゲームポイントを迎えてもねばるマリーンから主導権を奪えず。21-23でゲームを落とした。

第2ゲームは、ネット前に巧みに落とし、前へ詰めてプッシュを打ち込むマリーンのペース。13-21で押し切られた。山口は「焦らないようにと考えたが、そこでプレー自体もゆっくりになってしまった。本当は、大きな展開を早いスピードでやりたかった」と試合を振り返った。決勝に残り(3連覇がかかる)緊張感を経験してみたかったとも話したが、大会前に右足を痛めたため選べるプレーに制限があることも考慮。「今の状態では、それなりにいいプレーが出せた。とりあえず、メダルが取れて良かった」と手応えも示した。

一方、2度の大ケガから復帰して18年以来となる決勝進出を決めたマリーンは、勝った瞬間に両手で顔を覆って感涙。「目標だった決勝に進出でき、うれしすぎて涙が出た。もう二度とトップに戻れないかもとも思ったが、目標を達成できることを自分自身に証明できた瞬間だった」と喜んだ。

混合ダブルスの渡辺勇大(左)/東野有紗は、左利き同士で組んでいる徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン/韓国)に敗戦。序盤から動きが硬く、サービスまわりから先手を奪われる苦しい展開が続いた。第1ゲームは中盤以降に連続得点を何度も奪われ、リードを広げられて15-21。第2ゲームはサービスの対応を変えて対抗したが、相手の前衛を務める女子選手をなかなか突破できず、7-5から9連続失点を喫するなど13本で失った。

強打が何度もミスにつながった渡辺は「強い球はいらなかったが、打ってしまった。それがミスになったのが、結局は敗因。結果的に無理打ちになった。相手の方がちょっと上から打って来ているに、興奮して強い球を打ったりする場面が多かった」と相手ペースから抜け出せなかった試合を振り返った。

4大会連続のメダル獲得となったが、東野は「やっぱり、金メダルが欲しかった。今日の試合に限って言えば、自分たちのプレーが全然できていなかった。そこは悔いが残る」と悔しがった。勝った韓国ペアの徐承宰は、男子ダブルスでも決勝に進出した。

26日準決勝の結果、27日決勝戦の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼準決勝(8月26日)

クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔18−21、21−13、21−14〕1●プラノイ・H.S.(インド)76分

奈良岡功大②〔25−23、21−12〕0●アンダース・アントンセン(デンマーク)70分

▼決勝(8月27日)

奈良岡功大 – クンラビット・ビティサラン(タイ)

【女子シングルス】

▼準決勝(8月26日)

アン・セヨン(韓国)②〔21−19、21−15〕0●陳雨菲(中国)58分

キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔23−21、21−13〕0●山口茜53分

▼決勝(8月27日)

アン・セヨン(韓国) − キャロリーナ・マリーン(スペイン)

【男子ダブルス】

▼準決勝(8月26日)

徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)②〔23−21、21−13〕0●アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)42分

アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔17−21、21−18、21−19〕1●王昶/梁偉鏗(中国)64分

▼決勝(8月27日)

アストルップ/ラスムセン(デンマーク) − 徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)

【女子ダブルス】

▼準決勝(8月26日)

陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−14、21−16〕0●鄭雨/張殊賢(中国)47分

ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)②〔21−9、21−20〕0●金昭英/孔熙容(韓国)52分

▼決勝(8月27日)

陳清晨/賈一凡(中国) − ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)

【混合ダブルス】

▼準決勝(8月26日)

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−18、21−16〕0●蒋振邦/魏雅欣(中国)37分

徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔21−15、21−13〕0●渡辺勇大/東野有紗37分

▼決勝(8月27日)

鄭思維/黄雅瓊(中国) − 徐承宰/蔡侑玎(韓国)

取材・文・写真/平野貴也

投稿日:2023/08/27

人気記事ランキング

閉じる