【全中2022】川野寿真が前年覇者の澤田修志に勝利して2冠を獲得!<男子シングルス>

第52回全国中学校バドミントン大会(青森県武道館)は22日、最終日を迎え、個人戦各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、男子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【男子シングルス】

2日前にキャプテンとしてチームの団体戦優勝に貢献した川野寿真(写真=ふたば未来学園・福島)。「個人戦も、またしっかりやっていきたい」と語っていた通り、一戦一戦、引き締まったパフォーマンスを見せた。準決勝では長束翔太(治郎丸・愛知)と対戦。第1ゲーム中盤までは、前日から好調をキープする相手の攻撃に対応するために時間を要したが、持ち味のねばり強いラリー構築でリズムをつかむと、13-14から一気にスピードを上げて8連続得点。余勢を駆って第2ゲームはネット前を支配し、11本で勝利した。

一方、2連覇をめざす澤田修志(埼玉栄・埼玉)は準決勝で、山城政人(ふたば未来学園・福島)とタフマッチを演じた。第1ゲームは20オールから2ポイント連取でものにしたが、第2ゲームは山城の高い打点からの強打に押されてミスが目立ち、わずか5得点。ファイナルゲームも大詰めまで食い下がられたものの、21-18で2年連続の決勝進出を決めた。

攻守に苦心しながらも、決勝へ駒を進めた澤田修志

そして迎えた決勝。澤田はネット前に飛び込んでフォアで叩き、3-0と幸先のよい滑り出し。だが、今大会全体を通じて強気な姿勢が全くぶれなかった川野は、間髪入れず反撃に転じる。ハードヒットで澤田のミスを引き出し、16-18から貴重な4連続ポイント。1点返されたが、澤田の浮き球をフォアのプッシュで打ち返し、21-19で先手を取った。

第2ゲームも滑り出しは澤田が主導権を掌握。しかし、川野はあわてず挽回し、息詰まるせめぎ合いから突入した試合佳境のミスも引きずることなく19オールから2得点。団体戦決勝に続いてライバルを破り、見事に2冠を達成した。

 

【優勝コメント】

川野寿真(ふたば未来学園・福島)

今日は決して絶好調ではなかったのですが、準決勝から状態は悪くありませんでしたし、勢いに乗れた……それが率直な思いです。プレー自体は澤田君のほうが上ですが、勢いに乗れたから優勝できましたし、気持ちを引かず前へ前へというプレーをできたのがよかった。(出場した団体から)大会3日目で、肩や腰に痛みはありましたけど、今日が最後なので、もうぶっ壊れてもいいくらいの気持ちで戦いました。

 

〈22日の結果〉

▼準決勝

澤田修志(埼玉栄・埼玉)②〔22-20、5-21、21-18〕1●山城政人(ふたば未来学園・福島)

川野寿真(ふたば未来学園・福島)②〔21-14、21-11〕0●長束翔太(治郎丸・愛知)

▼決勝

川野寿真②〔21-19、21-19〕0●澤田修志

 

準優勝の澤田修志。惜しくも2連覇は逸したが、「準々決勝、準決勝と危ない試合を乗り越えて決勝まで行けたことはよかったです」と冷静に振り返った

 

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※全国中学校大会の詳報や写真、全記録を掲載する『バドミントン・マガジン10月号』は9月22日(木)より発売予定。熱戦の模様を誌面でも、ぜひご覧ください!

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/川口洋邦

投稿日:2022/08/22
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