【全中2022】ふたば未来学園が好敵手の埼玉栄にリベンジして頂点へ！＜男子団体＞

8月19日から22日にかけて、第52回全国中学校バドミントン大会が青森県武道館で開催。19日は男子団体戦の１回戦、女子団体戦の１～２回戦が実施され、20日は決勝戦までが行なわれた。ここでは、ふたば未来学園（福島）が優勝を果たした男子団体のダイジェストをお伝えする。

【ダイジェスト】

男子団体は、ディフェンディング・チャンピオンの埼玉栄と、ふたば未来学園、そして長崎の日見、青森山田が準決勝へ。埼玉栄は1－1で迎えた第2ダブルスを勝利して日見を突き放し、ふたば未来学園は青森山田との東北勢対決を2－0でものにして、それぞれ決勝進出を決めた。

前年同様のマッチアップとなった決勝は、ダブルス２試合、シングルス１試合の３試合が同時にスタート。その中で特に注目されたのは、個人シングルスの優勝候補でもある埼玉栄・澤田修志と、ふたば未来学園・川野寿真のシングルスだ。この世代で卓越した技量を持つ両選手。激しい競り合いが予想されたが、試合は一方的な展開となった。

立ち上がりから川野が9連続ポイント。澤田のミスも少なくなかったが、それを誘発した川野のねばり強さが光った。わずか6失点で第1ゲームを先取すると、第2ゲームは0－3から堅実に挽回し、11－9と逆転してインターバルへ。その後も集中力を切らすことなく、21－18で強敵を退けた。

キャプテン・川野の勢いは、ダブルス2ペアにも効果的に波及。第1ダブルスの世古奏／芳賀彪汰、第2ダブルスの山城政人／宮下翔伍ともに積極果敢なパフォーマンスで得点した。埼玉栄の石井叶夢／山口晃央、遠藤淳生／花井和紀も懸命に食い下がったが、最後は宮下がネットインのシャトルをバックハンドで返してネットの白帯に絡めて落とし、チームの2019年以来8度目の優勝を決めた。

優勝を決めた山城政人（左）／宮下翔伍。伸び盛りの2年生ペアが、チームの戴冠に貢献した

21日は、男女ダブルス・シングルスの２回戦から準々決勝が同会場で行なわれる（１回戦は20日に実施）。試合開始時間は９時の予定。

【優勝コメント】

齋藤亘監督

昨年と同じ顔合わせの決勝になりましたが、先輩たちがやりきれなかったことを間近で見ていた選手たちが、そのときの悔しさを晴らすだけでなく、チームを次のレベルまで押し上げてくれました。一か八かの気持ちで、最高の勢いを出していこうというテーマのもとで今大会に臨みましたが、やはり日本一っていいな…と、あらためて思いましたね。最高最強のチャレンジャーになろうという目標を具現化してくれたのは、キャプテンの川野ですし、選手たちは1試合ずつ経験を積んで、勢いよく戦ってくれました。以前お世話になった、このチームの原点ともいえる地の猪苗代町で7月に2回行なった合宿もよかったですし、卒業生が今大会前も駆けつけてくれて一緒に練習してくれたことも、ありがたかったですね。

川野寿真キャプテン

埼玉栄の選手はみんな強いので、一人ひとりが必ず勝つ気持ちで決勝のコートへ向かいました。自分の決勝は正直、ラッキーな部分もありましたが、持ち味であるねばり強さを生かせたと思います。第1ゲームを21－6で取れたのは想定外で、うまくいきすぎたかなと（苦笑）。でも、勢いで押していくしかないと考えていましたし、それを最後までできたのがよかったと思います。キャプテンとしての団体日本一は…最高です！　ただ、個人戦は簡単にはいかないと思っているので、また1からしっかりやっていきたいです。

【20日の結果】※2回戦以降

▼２回戦

埼玉栄（埼玉）　２－０　浪岡（青森）

名古屋経済大市邨（愛知）　2－1　日章学園（宮崎）

日見（長崎）　2－0　倉敷第一（岡山）

聖ウルスラ学院英智（宮城）　2－0　木太（香川）

青森山田（青森）　2－1　進明（福井）

協和（香川）　2－0　長岡第三（京都）

砂川（北海道）　2－1　金沢（神奈川）

ふたば未来学園（福島）　2－０　倉田山（三重）

▼準々決勝

埼玉栄　2－0　名古屋経済大市邨