【日本ランキングサーキット】元日本代表・園田が後輩・金子とのペアで男子ダブルスを制覇!<最終日ダイジェスト-3>

国内のトップ選手が集う2022日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)が、5月28日に開幕。トマス杯&ユーバー杯に参戦したメンバーも出場するなど、ハイレベルな戦いがくり広げられた。大会最終日の6月1日は各種目の決勝が行なわれ、優勝者およびペアが決まった。

【男子ダブルス】

大会最終試合となった男子ダブルス決勝。園田啓悟(上写真・右)/金子真大(トナミ運輸)が、緒方友哉/柴田一樹(NTT東日本)にストレート勝利を収め、頂点に立った。

世界トップクラスの後衛として活躍してきた元日本A代表の園田と、前衛を得意とする金子のペア。長身から豪快なスマッシュを放つ柴田と、ネット前できっちり当ててくる緒方のペア。どちらも攻撃スタイルが確立しているうえにレシーブ力も高く、試合は大接戦となった。

リードされながらもあきらめず攻めていく緒方/柴田だが、第1ゲームは21-18で園田/金子が先取。第2ゲームも互角の戦いが続き、序盤から若い金子の息が上がる様子が見えると、「ここから勝負しに行くぞ」「苦しいけど行くよ」「行ける行ける」と園田が声をかける。なんとしてもタイトルを取りたい緒方/柴田も声をかけ合い、手を合わせて自らを鼓舞。互いに攻め合い、決まってもおかしくない決め球にもラケットを出してシャトルをつなぎ、胸が震えるようなラリーが続いた。

20-17で園田/金子が迎えたマッチポイントも、緒方(上写真・右)/柴田がねばり強くレシーブしたシャトルがネットインしてしのぐ。園田が「大丈夫! 強気!」と金子に声をかけた次の一本は、園田のスマッシュを柴田が返しきれず。フォアでのドライブレシーブがフレームに当たって大きくサイドアウトになると、負けた緒方/柴田と前衛で構えていた金子、3人が床に両手両ヒザをつき、しばらく立ち上がれない。スマッシュを決めた園田だけがコート上で立っている姿に、世界レベルの凄さをあらためて感じた。

▼決勝(6月1日)

園田啓悟/金子真大(トナミ運輸)②〔21-18、21-19〕0●緒方友哉/柴田一樹(NTT東日本)

取材・文/平田美穂

写真/黒崎雅久

投稿日:2022/06/01

人気記事ランキング

閉じる