11月6日、愛知県豊田市のスカイホール豊田で『バドミントンS/Jリーグ2021スペシャルマッチin愛知』が開催され、S/Jリーグに所属する実業団チームを中心に男子６チーム、女子4チームが団体戦で熱戦を繰り広げた。

2021年度のS/Jリーグは、当初、11月6日に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大やワールドツアーのスケジュール変更などによって、2022年2月に延期。東京と熊本で短縮した日程で開催されることが決まっている。

当初の予定では開幕戦の会場のひとつとなっていた愛知県豊田市で、代替イベントとして行なわれたのが、この『S/Jリーグ2021スペシャルマッチ』だ。男子はS/Jリーグに属する日立情報通信エンジニアリング、三菱自動車京都、東海興業、ジェイテクト、S/JリーグⅡに属する豊田通商、チャレンジリーグに属するトヨタ自動車が参加。また女子はS/Jリーグに属するヨネックス、ACT SAIKYO、S/JリーグⅡに属する東海興業、豊田通商が参加した。

会場となった豊田スカイホールには各チームのサポーターや一般の観客を入れて実施。感染予防措置により入場者を制限したが、主催した愛知県バドミントン協会によれば約800名の観客が観戦を楽しんだ。

海外での国際大会が続いていることもあり、B代表の選手が不在のチーム、また国際大会出場後の隔離明けの選手がいるなど万全のオーダーが組めないチームもあったが、それでも試合は本番のS/Jリーグさながらの熱戦続き。有観客やチーム関係者の熱い応援が、選手の好プレーを引き出すことをあらためて実感させるものだった。

また、開会式では、愛知県出身で日本代表として活躍し、昨シーズン限りで引退した與猶くるみさんの引退セレモニーも行なわれた。関係者に花束や記念品を贈られ、マイクの前に立った與猶さんは「つらいことも多かったが、たくさんの人たちの支えでやってこられた」と涙ながらに感謝を語った。

試合結果は以下の通り。男子は2019年S/Jリーグ5位の三菱自動車京都が、東海興業、ジェイテクトを退けて2勝。女子は、ACT SAIKYOがヨネックスを破るなど2勝した。

【男子】

日立情報通信エンジニアリング　２－１　東海興業

高野将斗／玉手勝輝②〔21－8、21－12〕０●森田浩平／間瀬亮介

猪熊心太朗●１〔16－21、23－21、14－21〕②西野勝志

霜上雄一／野村拓海②〔21－15、21－17〕０●大滝聖矢／長峰善

ジェイテクト　２－１　日立情報通信エンジニアリング

市川和洋／馬屋原大樹●０〔11－21、15－21〕②高野将斗／玉手勝輝

野田悠斗②〔21－19、21－19〕０●小本翔太

小林晃／宮嶋航太郎②〔17－21、21－12、22－20〕１●霜上雄一／野村拓海

三菱自動車京都　２－１　東海興業

内田裕太郎／三上楓②〔21－10、18－21、22－20〕１●森田浩平／間瀬亮介

常塚光●１〔21－23、25－23、14－21〕②松本アキラ

林谷理貴／外川賢輝②〔21－18、21－15〕０●大滝聖矢／長峰善

豊田通商　３－０　トヨタ自動車

北里元輝／吉村徳仁②〔19－21、21－7、22－20〕１●可児駿弥／成田大誠

清水智彦②〔21－13、21－17〕０●海老澤年幾

江越恵伍／三宅将平②〔21－15、21－13〕０●小坂優也／河邊颯真

三菱自動車京都　２－１　ジェイテクト

内田裕太郎／三上楓●０〔17－21、14－21〕②市川和洋／馬屋原大樹

稲盛晃平②〔13－21、21－18、21－15〕１●藤原圭祐

疋田聖也／西谷春樹○〔18－21、18－12棄権〕●小林晃／宮嶋航太郎

 

【女子】

ACT SAIKYO　２－１　東海興業

中村麻裕／今井優歩●１〔21－18、20－22、21－23〕②井上洸／肥田木あかり

林樂②〔21－19、21－12〕０●海老澤花

柏原みき／加藤美幸②〔21－17、21－12〕０●杉山利奈／園田絵里奈

ヨネックス　３－０　豊田通商

宮浦玲奈／保原彩夏②〔21－9、21－8〕０●石井梨紗／西尾千空

木村百伽②〔15－21、21－11、21－7〕１●蘭沙也可

髙橋明日香／杉山明日香②〔21－18、21－13〕０●梶田知沙／村田瑞希

ACT SAIKYO　２－１　ヨネックス

重田美空／水津優衣②〔12－21、21－19、21－13〕１●保原彩夏／宮浦玲奈

水津愛美●０〔10－21、25－27〕②佐藤冴香

柏原みき／加藤美幸②〔21－13、21－9〕０●髙橋明日香／杉山明日香

 

取材・文／バドミントン・マガジン編集部

写真／井出秀人