【東京五輪】世界ランク59位の34歳、コルドンが男子シングルス準決勝へ!

桃田賢斗が予選リーグで敗退した男子シングルスでは、波乱が続いている。桃田を破った韓国の許侊熙(ホ・クァンヒ)を世界59位のケビン・コルドン(グアテマラ/上写真)がストレートで撃破。準決勝へ進んだ。

「また勝てました! 本当に幸せで、笑顔になります。本当に、子どものように楽しんでプレーしたんです。私が準決勝に残るなんて、信じられますか!? 本当にアメージングな気持ちです」

準々決勝後に、興奮しながらコルドンは語った。

「自分の強みはスマッシュ。腕はスリムに見えると思いますが、ラリーをスマッシュで終わらせられる。だから、ポイントの大きくはスマッシュなんです」と自身の強みについて説明する。

34歳のコルドンが初めてオリンピックに出場したのは、2008年の北京オリンピック。そして、この東京五輪で4度目のオリンピック出場を果たしている。コルドン自身、「私がバドミントンをプレーする理由は、オリンピックに出場するため」ときっぱり言い切る。

オリンピックでのこれまでの最高成績は、2012年のロンドン五輪での16強。予選リーグ2勝で決勝トーナメントに進出したが、佐々木翔に敗れている。

今大会は、予選リーグで第8シードの伍家朗(ン・カロン)にストレートで勝利。予選リーグで2勝を挙げると、決勝トーナメント1回戦では、インドのサイ・プラニースなどを破ってトーナメントに進んだマーク・カルジョウ(オランダ)をファイナルゲームの末に退けていた。

すべての五輪競技においてグアテマラ史上2つ目のメダルをかけて、コルドンは、明日8月2日、準決勝で世界ランキング2位のビクター・アクセルセン(デンマーク)と対戦する。しかし、コルドン自身は、「メダルは考えず、楽しむことだけを考えたい」と準々決勝後に語っている。

「メダル獲得に近づいていると考えると、ストレスがかかり、楽しくプレーできませんからね!」

準々決勝を2-0のストレートで勝利し、喜びを爆発させたコルドン。アクセルセンとの準決勝にも注目が集まる

構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/Getty Images

投稿日:2021/07/31

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