【特別掲載】バドミントン・マガジン 黒島結菜 SPECIAL INTERVIEW!<2>

黒島結菜
SPECIAL INTERVIEW

ドラマや映画などで活躍する若手女優の中でも、現在大きな注目を集めているのが黒島結菜さん。沖縄出身の黒島さんは、学生時代にバドミントンに熱中したということで、バドミントン・マガジン500号記念の特別インタビューに登場してもらいました。バドミントンと黒島さんのつながりをお届けします(前半の内容はこちら)。

写真
堤 博之

ヘアメイク
加藤 恵

スタイリスト
伊藤省吾(sitor)

※この記事は『バドミントン・マガジン7月号(6月22日発売)』で紹介した特別インタビューを一部修正して掲載しているものです。掲載している記事・画像などの無断転載・複写は禁じています。


今でも大切にしている
部活で学んだこと

──現在、黒島さんは女優としてたくさんのドラマや映画などに出演されていますが、部活などの経験が仕事に生かされていると感じることはありますか?

黒島 いろいろな場面で感じますが、とくに思うのは基礎練習の大切さですね。先ほど話したシャトル置きやフットワーク練習というのは、バドミントンの基礎となる練習ですよね。ここでの頑張りが試合につながるのと同じで、仕事でも基礎をしっかり取り組んでおかないと、本番で自分の力を発揮することができないと、大人になった今でもよく思います。

──具体的にはどういった部分ですか?

黒島 たとえば、お芝居では声が出せないと何もできません。私はあまり声が大きく出せなくて、最初の頃は発声などの基礎ができずに苦労しました。そういう経験を通して、どのジャンルでも基礎をやっていないとダメなんだな、と思うようなりました。

──ドラマなどの撮影は多忙だと思いますが、体力的な部分ではどうでしょうか。部活で頑張ったことが力になっていますか?

黒島 体力はあるほうだと思いますが、それはやっぱり部活で走ったり、練習を一生懸命に取り組んだことが役立っていると感じます。当時は本当にバドミントンしかやっていませんでしたから。走る役とか、体を動かす役を演じることがあるので、そういうときは運動していてよかったなと思いますね。

──その他にも、努力したことが今につながっていることはありますか?

黒島 あいさつは、この仕事をする中で私が一番大事にしていることです。朝、現場に入った時は、スタッフの皆さんなど一人ひとりと目を合わせてあいさつするように心がけていますが、それは小さい頃から親にいわれたり、部活やクラブチームから学んだことです。誰に対しても「おはようございます」や「お疲れさまです」などのあいさつや礼儀は、当時と変わらず、それが普通だと思って続けていきたいです。

──先ほどは“投げ出しやすい”性格と話していましたが、現在はどうでしょうか? 中学生の時に比べて、変わりましたか?

黒島 部活をやっていた時は、試合で負けると自分に怒ってしまったり、人の話を聞かなくなることが結構ありました。それこそ、試合後に親から「なんであの場面で打たなかったんだ」「あそこであきらめちゃダメだよ」といわれると、イラっとしてしまったり(苦笑)。今ではそういう部分はなくなって、人の話を受け入れられるようになったし、大人になっているなと感じます。もちろん、まだ頑固な自分がいたりもしますけど、そういうマイナス部分も認めながら、“次はこうしていこう”と考えられるようになりましたね。

あらためて感じた
バドミントンの楽しさ

──最近はバドミントンの人気も高まっています。日本選手の活躍などは知っていますか?

黒島 ニュースを見ていると、日本のバドミントン選手の結果が流れてきますし、メダルをたくさん取っていることは知っています。私がやっていたときはオグシオさん(小椋久美子/潮田玲子)、スエマエさん(末綱聡子/前田美順)などのペアが活躍していた時。その印象もまだ残っていますけど、今は、私と年齢が近い世代の選手が活躍してますよね。やっていた当時はバドミントン・マガジンを読んで、「この選手が強い」というのを知りましたし、山口茜さんは中学生のころからすごく強かったので、大人になって世界で活躍しているのを聞くと、勝手に親近感が湧いています。話したことなどはありませんが、“頑張れ!”という気持ちになりますね。

──中学生の時、バドマガを読んでいたんですか?

黒島 読んでましたよ! 今回取材の話を聞いて、自分が読んでいた雑誌に出られるので、すごくうれしかったです。

──そういってもらえると、我々もうれしいです。ちなみに、最近はバドミントンをする機会などはありますか?

黒島 1年前までは、所属する事務所のみんなとバドミントンをしていましたが、最近はやっていないですね。でも、ラケットは東京に持ってきていますし、沖縄に帰った時は、妹と一緒に体育館でバドミントンをすることもあります。

──仕事で忙しいとは思いますが、たまには思いきりプレーしたくなったりしませんか?

黒島 時間と場所があればやってみたい気持ちもありますが、こうやって離れてわかったことは、みんなで遊びながらやるバドミントンでも十分に楽しめるということです。本気でやると体力を使うし、動きの激しいスポーツですけど、みんなで羽根を打つだけでも息抜きやリフレッシュになる。あらためて、バドミントンっていいスポーツだなと思いました。

──遊びでも構いませんので、今後もバドミントンを楽しんだり、日本選手の活躍などに注目してください。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

黒島 ありがとうございました!

黒島結菜さん
出演作品をCHECK!

黒島さんは、現在配信中のNetflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」にヒロイン役として出演しています。ここでは、出演された感想や作品の見所などをお聞きします!

――黒島さんが、呪怨シリーズに出演されるのは3回目今回は物語のヒロイン役を演じています。

黒島 過去2作品と今回の新作は、物語も演じる役も違うので、そこに選んでもらえたのはうれしかったです。ただ、前回から少し時間が空き、私自身もいろんな経験をして再び撮影現場に入ったので、役者としてどのくらい成長したのか試されている感じもあって、緊張もありました。

――演じる中で感じた役柄の難しさは?

黒島 作品では20代前半と後半の役を演じたのですが、この頃の女性は数年でも変化することが多く、さらに私自身の年齢より上の役を演じるので、実際に経験していない難しさはありました。でも、そこは衣装やメイクさんにうまく大人っぽくしてもらいながら、うまく演じきれたと思います。

――作品のPRや注目してほしい場面などをお願いします。

黒島 ホラー作品は苦手…という方も多いと思いますが、今回の呪怨は人間が持つ弱い部分が“怖さ”につながっています。人の妬みや恨み、裏切りなどが怒りに変化し、それがストーリーの軸となっていきます。怖がらずに見てもらえたらうれしいです。注目してほしい部分はたくさんありますが、人が消えてしまうシーンがあるんです。なぜ消えるのか、そういう謎めいた部分も考えながら、作品を楽しんでもらえればと思います。

Netflixオリジナルシリーズ

「呪怨:呪いの家」

Netflixにて全世界独占配信

ストーリー紹介/1988年、心霊研究家の小田島(荒川良々)はオカルト番組で共演した新人タレント、はるか(黒島結菜)が経験した怪現象に興味を引かれる。同じ頃、あるトラブルによって転校を余儀なくされた女子高生の聖美(里々佳)は級友たちに誘われ、“猫屋敷”と呼ばれる空き家を肝試し気分で訪れることに。6年後、ソーシャルワーカーの有安(倉科カナ)は虐待されている子どもを救おうと、必死の行動を起こす。まったく接点のなかった彼らは一軒の家を中心に引き寄せられていく。彼らを呪いの連鎖で結び付けたその家の恐るべき真実とは!?

Profile●くろしま・ゆいな/1997年3月15日生まれ。沖縄県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2013年に女優デビュー。ドラマ、映画、CMなどに多数出演し、『時をかける少女』(日本テレビ)、『アシガール』(NHK総合)などでは主人公を演じた。2020年には第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2020/08/09
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