【全日本総合2019】女子ダブルスB代表同士の激闘を志田&松山が競り勝つ!<準々決勝・注目試合-2>

日本一を決める「第73回全日本総合選手権」が、11月26日に開幕した。今年も東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に、12月1日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会4日目の29日は、各種目準々決勝を実施。ここでは、女子ダブルスの注目試合をレポートする。

【準々決勝】

志田千陽(写真右)/松山奈未(再春館製薬所)②〔16-21、21-19、21-18〕1●櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)

世界ランク11位の志田千陽/松山奈未と、17位の櫻本絢子/髙畑祐紀子。女子ダブルスの次代を担うB代表同士の直接対決は、ファイナルゲーム、84分に及ぶ激闘だった。

第1ゲーム序盤から重量感のあるスマッシュを打ち合い、得点のほとんどがスマッシュによるもの。まさに、「壮絶な打ち合い」というラリー展開が続いた。勝負を分けたのは、試合中盤でのミス。12−12から、速いラリーの中で志田/松山にミスが重なり、櫻本/髙畑が連続6得点。一気に18−12と突き放し、櫻本/髙畑が21−16で第1ゲームを奪った。

第2ゲーム序盤、櫻本/髙畑が勢いのままに攻め込み7−2とリード。しかし、サービス権を奪われると、サウスポーの櫻本と右利きの髙畑が重なるなどミスが重なる。息を吹き返した志田/松山が前へ前へと打ち込み、連続5得点で7−7。志田/松山が11−10と1点リードして折り返した。インターバル明け、レシーブで下がっていた櫻本/髙畑は、第1ゲームのように、ドライブレシーブ、ショートレシーブを打ち分けて攻撃の形を作る。最終盤まで競り合う展開、18−16と櫻本/髙畑リードの場面から、志田/松山が気持ちを切らさず打ち込んで逆転。21−19で取り返し、ファイナルゲームへと突入した。

ファイナルゲームも、「打ったほうが勝ち」という壮絶な打ち合いが続く。序盤は強気に攻めた櫻本/髙畑だが、9−4とリードを広げたところから下がり気味に。見逃さずに打ち込んだ志田/松山が7連続得点。11−9と志田/松山リードで折り返した。インターバル明けは志田/松山のミスが重なり、櫻本/髙畑が13−11と逆転。競り合う展開から16−14と櫻本/髙畑がリードするも、志田/松山が連続5得点で19−16と逆転。髙畑が足を取られて転ぶなど不運もあったが、サービスリターンから攻め込めず、守りに回る場面が多かった。20−18で志田/松山がマッチポイント。最後も果敢に前に詰めてコート右隅にプッシュを押し込むと、サウスポーの櫻本が拾いきれず。飛び上がってガッツポーズの志田/松山にも、敗れた櫻本/髙畑にも、大きな拍手が送られた。

◆◆◆コメント◆◆◆

志田千陽(右)&松山奈未(再春館製薬所)

 志田「1ゲームは相手が立ててきた戦略にまったく自分たちのプレーができず、ローテもさせてくれず、苦しくてどうしたらいいの、という感じでした。ただこれまでなら、一方的にやられたときに焦ってガチャガチャし、コートを大きく使えなくなっていたんですが、なんとかガマンできるようになって。3ゲームも11点から攻め急いでリードされてしまいましたが、最後に2人で攻め続けたのがすごく噛み合って、相手にプレッシャーを与えることができました」

松山「長い試合になるのはわかっていましたが、きつかった。3ゲームは、決めてやろうという気が強すぎてミスが続いたので、そこからはまずは入れて、パートナーに任せました。明日はもっと苦しくなるでしょうが、自分たちは挑戦者。A代表へのチャンスとして大事な試合なので、最後まで攻めて絶対に勝ちたいです」

櫻本絢子(左)&髙畑祐紀子(ヨネックス) 

高畑「第2、3ゲームともに、5、6点をリードしているのに、そこで余裕が出てしまったからこそ、レシーブで簡単に上げてしまい、そこから追いつかれて、疲れて、自分たちの攻撃が焦って単調になるという展開を作ってしまいました。今年を通して、点数の取り方がもったいない。優位に試合を進めているのに、自分たちでキツくしてしまっているのが本当にもったいないと思います」

櫻本「相手のローテーションが速いのに、それを後半、連続で得点を取られているときにその形をつくらせてしまった。もっと早い段階で(ラリーの内容を)変えていけたらよかったですけど、それができず…。もっとやれることはあったのかなと思います。(ベスト8の結果は)昨年よりも(ベスト4)よくない結果。すごい悔しいです」

 取材・構成/平田美穂、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳


投稿日:2019/11/30
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