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【茨城国体2019】決勝で熊本を下した富山が国体4連覇達成!<成年男子>

9月29日に茨城県石岡市で開幕した「第74回国民体育大会」は、10月2日に大会最終日を迎え、各種目の決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、富山が4連覇を達成した成年男子のダイジェストをお伝えする。

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【成年男子】

成年男子決勝は、優勝候補筆頭の富山が4連覇をかけて、1999年以来の優勝をめざす熊本を迎えうった。注目のダブルス、先制したのは熊本だった。社会人&大学生ペアの山田和司/霜上雄一は、トナミ運輸の下農走/久保田友之祐を相手に第1ゲームを21-19で奪うと、ファイナル勝負を16本で制して、熊本が頂点に王手をかけた。

しかし、3名の選手のうち、2名がシングルスプレーヤーの富山はここからが強かった。残るシングルス2試合が2面展開で進むなか、最初に決着をつけたのは、第2シングルスの下農だ。ダブルスに続いて出場した熊本の霜上を相手に6本、12本と完勝して日本B代表の貫禄を見せつける。すると、メンバーの体調不良により大会前に急きょ出場が決まった第1シングルスの武下利一(写真)は、経験豊富なベテランの力を発揮。第1ゲームこそ田中湧士に18本で奪われた武下だが、第2ゲームを19本で競り勝つと、ファイナルはわずか6本と相手を封じた。トナミ運輸のメンバーで固めた富山が、初の4連覇で16度目の国体制覇を成し遂げた。

優勝コメント

富山・荒木純監督

「決勝は下農のシングルスは絶対だと思っていたので、あとは武下が我慢して勝ってくれるかどうかでした。初の4連覇なのですが、個人的には急きょ出場した武下が今回が最後ということで、自分に付き合って戦ってくれていた。その事の方がグッとくるものがありました」

【成年男子・結果】

▼決勝

富山 2―1 熊本

下農走/久保田友之祐●1〔19-21、21-18、16-21)②山田和司/霜上雄一

武下利一②〔18-21、21-19、21-6)1●田中湧士

下農走②〔21-6、21-12)0●霜上雄一

久々の優勝をねらった熊本だったが、決勝では惜しくも敗れ準優勝。山田(左)/霜上は決勝戦のダブルスで白星をつかむなど健闘した

▼3位決定戦

東京 2―0 愛知

五十嵐優/馬場湧生②〔21-15、27-25)0●間瀬亮介/森田浩平

小野寺裕介②〔21-17、21-11)0●和田周

▼準決勝

富山 2−0 東京

熊本 2−0 愛知

▼準々決勝

富山 2−0 鳥取

東京 2−1 茨城

愛知 2−0 宮城

熊本 2−0 福島

取材・文/吉井信行

写真/菅原淳

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