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【帰国会見】「よいところも悪いところもあった2週間だった」(廣田)<コメント-2>

1月28日(月)、羽田空港内にてマレーシアマスターズ(Super500/クアラルンプール)、インドネシアマスターズ(Super500/ジャカルタ)のファイナリストとなった選手たちが囲み取材に応じた。ここでは、マレーシアマスターズ優勝を飾った女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、混合ダブルス優勝の渡辺勇大/東野有紗のコメントを紹介しよう(髙橋礼華/松友美佐紀、桃田賢斗のコメントはこちら

マレーシアマスターズ優勝

女子ダブルス:福島由紀(左)/廣田彩花

−−マレーシアマスターズを振り返って

福島 2019年最初の試合で優勝できたことは、いいスタートが切れたんじゃないかと思います。昨年12月は海外遠征もなく、フィジカル面や細かいところなど、私たちが気づいていないところの連係プレーのアドバイスをもらって、所属チームでトレーニングをしていました。その成果も部分、部分で出せたので、そこはすごくよかったと思います。

廣田 2019年の最初の試合で優勝できて、2人でいいスタートを切れたと思っています。福島先輩もいったように、練習してきたことが出せた試合でもありました。次(インドネシアマスターズ)の大会では1回戦で負けてしまったので、よいところも悪いところもあった2週間だったと思います。

——インドネシアでは、マレーシアで勝った韓国ペア(鄭景銀/張藝娜)に敗戦

福島 (相手は)マレーシアで負けたことで、すごく気持ちを出していたし、最後まで諦めない気持ちがすごく伝わってきました。その部分でも無意識にプレッシャーを感じる部分があったと思います。また、マレーシアで自分たちがやったことを利用してきたので、相手のほうがうまかったです。自分たちはレシーブからでも攻められるように、と考えていますが、(カウンターをねらっても)うまくかわしてきて、廣田が前衛で決めにいく球も、うまく当ててコートに入れてくるところを徹底していたなと感じました。

——この2大会では、日本選手が韓国勢に敗れる試合が多かった印象。

福島 昨年の後半から、韓国選手がすごく気持ちを上げているのを感じていて、それにプラス、自分たちに対しても、ほかのペアに対してもすごく研究してきているなというのは感じます。

——五輪レースが始まるまでにやっておきたいことがあれば。

廣田 あまり“これ”ということはなく、レースに限らず、自分たちらしく一戦一戦、戦いたいと考えています。それが、いつもの2人のテーマでもあるので、楽しんでやっている時のほうがよいプレーができているので、あまり結果にとらわれずにやっていきたいです。

マレーシアマスターズ優勝

混合ダブルス:渡辺勇大(左)/東野有紗

渡辺 (2週間の結果は)よかったと思います。試合を重ねるうちにパフォーマンスが上がってきて、かなり充実した週になりました。常々いっていますが、僕たちは1人では完結しないので、連係がかなり大事。その点に関しては、かなり手応えがある部分だったと思います。(具体的に手応えを感じた部分は?)主に攻撃です。なかなか1人で決めきるところまでいかないので、そこをいかに我慢して、パートナーに気持ちよく決めさせるか、打たせるか。また、パートナーが作ってくれる球を、僕がどれだけ決められるかというところ。そういう連続した攻撃が、2週間を通じて悪くなかったと思います。

東野 試合を重ねるごとによくなった印象です。マレーシアでは私が全然ダメで、勇大くんがすごく引っ張ってくれて、1回戦から決勝戦まですごく助けられました。

——インドネシアマスターズ準決勝では、格上(鄭思維&黄雅瓊/中国)と当たって第1ゲームは取れました。そこでの手応えなどがあったか。

渡辺 まず、結果として勝たなければ意味がないかなと思います。内容に関していえば、1ゲーム目は、僕らが相手の速い球に対して、クオリティーで返すという展開で、相手の攻撃が単調な部分もあって、そこは崩しやすかったです。でも、2ゲーム目からは相手がうまくコースを突いてきて、ソフトな球が増えてきた。相手の選手は動きがかなり速いので、その展開のときに僕がプレッシャーを感じてミスをしてしまったり、いつもなら(次善策としてつなげる)ベターな球出しでも、あのペアが相手だと命取りになる球も多かったので、まだ僕自身も突き詰めていかないと勝てないと思いました。

東野 1ゲーム目は、自分たちのプレーがすごくよくて、(サービスから)3球目までの展開がすごくよかったです。でも、2ゲーム目から相手が少しやり方を変えてきて、私自身も前で相手選手のプレッシャーを感じてしまい、その部分で勇大くんのカバーが多くなってしまったと思います。自分がもっと前で積極的に仕事をしていけば、勇大くんをもう少し助けられたんじゃないかと思います。

——準決勝を勝てば戦いたかった相手(地元インドネシアで引退を決めていたナトシール)がいたと思います。

東野 そうですね。本当にナッチル選手とやりたかったので、本当に勝ちたくて、挑みましたが、最後の最後で相手の方がまだまだ上だったと感じたので、もっともっと工夫して練習して変えていかなければいけないと思いました。

取材・写真/平野貴也

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