【インカレ】上杉&鈴木が混戦を制して初優勝!<女子ダブルス>

10月18日に開催された69回全日本学生選手権(京都・ハンナリーズアリーナ)最終日は、男女個人戦の準決勝、決勝が行なわれた。ここでは女子ダブルスの戦いをダイジェストでお伝えしよう。

【女子ダブルス】

上杉夏美(右)/鈴木成美(明治大2年)は優勝を決めると、手を取り合って喜びを分かち合った
上杉夏美(右)/鈴木成美(明治大2年)は優勝を決めると、手を取り合って喜びを分かち合った。上杉は高校3年のインターハイ以来の全国タイトル

実力伯仲の女子ダブルスは、今年からペアを組み始めた2年生の上杉夏美/鈴木成美(明治大)が頂点まで駆け上がった。3回戦では優勝候補の安田美空/香山未帆(筑波大3年/2年)を下して勢いに乗ると、準決勝でも第1シードの朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大3年)をストレートで撃破。直前に行なわれた団体戦では10本、19本で破れていた相手だが、「前日にビデオを見て、どうやったら勝てるかを考えた」(上杉)という上杉/鈴木が前回2位ペアを攻略。14本、13本に抑えて決勝進出を決めた。

一方の準決勝は、龍谷大の4年生ペア・野田千遥/毛利未佳が東日本インカレ2位の桶田彩乃/谷澤安衣(専修大4年/3年)から逆転勝ちを収めて決勝へ。第1ゲームこそ17本で失ったものの、その後は「仲間たちの応援が背中を押してくれて、最後まで攻めのプレーができた」(毛利)とコンビネーションよく攻めて15本、14本で制した。

どちらが勝っても初優勝となる決勝戦。ここで強さを発揮したのは上杉/鈴木だった。「大会前に男子にスマッシュを打ってもらって、レシーブ力がすごく上がった」という鉄壁の守備からチャンスメークし、第1ゲームは14本と圧倒。第2ゲームも鈴木の前衛、上杉の後衛からの攻撃で得点を重ね、最後は17本でねばる相手を振りきった。

9月の東日本インカレではベスト16だった上杉/鈴木。決勝後は「優勝できると思っていなかったので、びっくりしています」と驚きの表情を見せたが、来年のインカレに話を向けると「3連覇をめざします!」とキッパリいいきった。

2年時のベスト4が最高だった野田千遥/毛利未佳は初の決勝進出。「決勝まで上がれたのはよかったけど、最後勝てなかったので、悔しい気持ちでいっぱい」(野田)と満足はせず
2年時のベスト4が最高だった野田/毛利(龍谷大)は最後のインカレで初の決勝進出。「決勝まで上がれたのはよかったけど、最後に勝てなかったので悔しい気持ちでいっぱい」(野田)と満足せず

<優勝コメント>

インカレ

優勝:上杉夏美/鈴木成美(明治大2年)

上杉(右)「東日本インカレではベスト16だったんですけど、そのときは自分のスマッシュのコースが悪かったので、そこからしっかり打ち分けられるように練習したのがよかったと思います。決勝は、しっかり守れたし、攻撃も決めきることができました」

鈴木(左)「埼玉栄高校から一緒のチームでやっていますが、組み始めたのは今年から。パートナーはインターハイのチャンピオンですし、自分が勝手に前に入っても後ろで打ってくれるのですごく助かっています。私は個人的に全国大会でベスト4も初めてですし、優勝も初めてなのでうれしいです」

【女子ダブルス結果】(18日)

▼準決勝
上杉夏美/鈴木成美(明治大)②〔21−14、21−13〕0●朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大)
野田千遥/毛利未佳(龍谷大)②〔18−21、21−15、21−14〕1●桶田彩乃/谷澤安衣(専修大)

▼決勝
上杉夏美/鈴木成美②〔21−14、21−17〕0●野田千遥/毛利未佳

上位入賞者。後列左から朝倉、斉藤、桶田、谷澤。前列左から上杉、鈴木、野田、毛利
上位入賞者。後列左から朝倉、斉藤、桶田、谷澤。前列左から上杉、鈴木、野田、毛利

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/江見洋子

投稿日:2018/10/19
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