【インカレ】小野寺&大林が団体との2冠に輝く!<男子ダブルス>

10月18日に開催された69回全日本学生選手権(京都・ハンナリーズアリーナ)最終日は、男女個人戦の準決勝、決勝が行なわれた。ここでは男子ダブルスの戦いをダイジェストでお伝えしよう。

【男子ダブルス】

ともにナショナルに所属する2年生の小野寺雅之(〇)とルーキー大林拓真の早稲田大コンビが優勝をつかみ取った
ともにナショナルに所属する2年生の小野寺雅之(右)とルーキー大林拓真の早稲田大コンビ。優勝を決めると大きなガッツポーズとともに雄叫びをあげた

男子ダブルスは、9月の東日本インカレで優勝した小野寺雅之/大林拓真(早稲田大2年/1年)が勢いよく頂点に立った。準々決勝で前回王者の玉手勝輝/山下恭平(日本体育大4年/2年)をファイナル勝負で破った2人は、この日の準決勝では3年生ペアの小倉由嵩/三橋健也(日本大)にストレート勝ち。2ゲームともに終盤の競り合いを制して決勝に進んだ。

もう一つの準決勝は、第2シードの市川和洋/馬屋原大樹(日本体育大4年)が龍谷大の左右ペア・中島拓哉/本田大樹(3年/2年)を2-0で撃破。持ち前の気迫あふれるプレーとアグレッシブな攻撃を繰り出し、2年連続3位という壁を越えて決勝にコマを進めた。

その頂上決戦で強さを見せたのは小野寺/大林だ。2人は第1ゲームの競り合いを19本で制すると、第2ゲームは10本で失ったものの、ファイナルゲームは中盤から抜け出して21-18で勝利。前衛の小野寺が「ファイナルゲームはミスしてもいいから、自分が前に突っ込んでいこうと思いきりいけた」と、それまではレシーブ主体だった展開から果敢に攻撃を仕掛けて主導権を掌握した。

小野寺/大林は、団体との2冠を達成。小野寺にとっては、日本B代表でペアを組む岡村洋輝(日本ユニシス)と優勝した高校2年の全日本ジュニア以来のタイトルであり、大林にとっては、ダブルスでのうれしい全国初優勝となった。

準優勝の市川(左)/馬屋原。「シャトルが飛ばず我慢比べのような試合のなかで、自分たちが我慢しきれなかったのが敗因」(市川・左)、「決勝はギリギリの戦いになると予想していたけど、最後は自分たちの詰めが甘かった」(馬屋原)
準優勝の市川(左)/馬屋原。「シャトルが飛ばず我慢比べのような試合のなかで、自分たちが我慢しきれなかったのが敗因」(市川・左)、「決勝はギリギリの戦いになると予想していたけど、最後は自分たちの詰めが甘かったと思う」(馬屋原)

<優勝コメント>

インカレ優勝:小野寺雅之&大林拓真(早稲田大)

小野寺(右)「(国内の個人戦は)久しぶりの優勝なのでうれしいです。今大会は毎試合、『2人で楽しくやろう』と言いながら入っていました。そのほうが緊張も取れるし、思いきってできる。負けているときも勝っているときも、そういうメンタルでできたことが勝ちにつながったかなと思います」

大林(左)「優勝できてうれしいです。普段は岡村先輩(洋輝・日本ユニシス)と組んでB代表にも入っている先輩なので、優勝しないといけないというプレッシャーはありましたけど、B代表でもある先輩と組めて誇らしかったですし、安心感がありました。今大会は苦しい場面でも二人で励まし合ったり、楽しんでいこうと言い合ったりしながらできたのがよかったです」

【男子ダブルス結果】(18日)

▼準決勝
小野寺雅之/大林拓真(早稲田大)②〔21−17、21−17〕0●小倉由嵩/三橋健也(日本大)
市川和洋/馬屋原大樹(日本体育大)②〔21−18、21−14〕0●中島拓哉/本田大樹(龍谷大)

▼決勝
小野寺雅之/大林拓真②〔21−19、10−21、21−18〕1●市川和洋/馬屋原大樹

上位入賞者。後列左から中島、本田、三橋、小倉。前列左から大林、小野寺、馬屋原、市川
上位入賞者。後列左から中島、本田、三橋、小倉。前列左から大林、小野寺、馬屋原、市川

取材・文/バドミントン・マガジン 写真/江見洋子

投稿日:2018/10/19
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