【佐賀全中2017】山下啓輔、末永&杉浦が団体との2冠を達成!<男子個人>

8月25日に開催された第47回全国中学校大会(佐賀県・佐賀県総合体育館)最終日は、男女シングルス・ダブルスの個人戦が行なわれた。23日には個人戦の1回戦、24日には2回戦から準々決勝までが行なわれ、この日は準決勝と決勝が実施されている。

 

【男子シングルス】

男子シングルスの準決勝に3人を送り込んだ猪苗代。そのなかで頂点に立ったのは、キャプテンでエースの山下啓輔だった。山下は準決勝で対峙した埼玉栄の内野陽太に第1ゲームを奪われたが、第2ゲーム以降は持ち味の攻撃力を存分に発揮し、相手を15本、14本に抑えて逆転勝ち。すると決勝は、同校対決となった準決勝で稲光翔太郎を破った1学年下の後輩・武井凜生を11本、7本と圧倒。山下は昨年の全日本ジュニア新人の部に続く全国優勝を果たした。
昨年、全日本ジュニア新人の部で2連覇を果たした山下啓輔(猪苗代)が全中でも日本一に輝いた
昨年、全日本ジュニア新人の部で2連覇を果たした山下啓輔(猪苗代)が全中でも日本一に輝いた
2年生で決勝進出を果たした猪苗代の武井凜生
先輩の稲光翔太郎を2-1で撃破し、2年生で決勝進出を果たした武井凜生(猪苗代)

 

【男子ダブルス】

男子ダブルスの決勝は、優勝候補の末永逸貴/杉浦壮哉(猪苗代)が、埼玉栄の本田光/山崎諒羽を2-0で下して優勝を飾った。序盤は緊張から硬さの見られた猪苗代ペアだが、徐々に攻撃のリズムをつかむと、第1ゲームを16本で奪取。続く第2ゲームは、末永が果敢に前に詰めてチャンスをつくり、杉浦が強烈なアタックを放つ二人らしいプレーで相手を寄せつけなかった。

177センチの杉浦と、175センチの末永という長身ペアが、持ち前の攻撃力を生かして全試合ストレート勝ちで優勝を飾った
177センチの杉浦(左)と、175センチの末永という大型ペアが、持ち前の攻撃力を生かして全試合ストレート勝ちで優勝を飾った
緒戦から2度のファイナル勝負を制して決勝まで勝ち進んだ本田光(右)/山崎諒羽(埼玉栄)
緒戦から2度のファイナル勝負を制して決勝まで勝ち進んだ本田光(右)/山崎諒羽(埼玉栄)

 

【優勝者コメント】

★山下啓輔(猪苗代)
DSC_7959「全日本ジュニアで勝ったことでプレッシャーがあったので、優勝することができてホッとしています。個人戦でも団体戦のときのように苦しい試合が多かったのですが、ここまで我慢する練習を相当やってきた自信があったので、我慢してプレーすれば大丈夫だと思い、自信を持ってプレーできたことがよかったです。それに、家族をはじめ、応援してくれる人、支えてくれている人たちのことを思い出して頑張ることができました」

 

★末永逸貴/杉浦壮哉(猪苗代)

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末永「ホッとしました。自分たちには優勝できる力があると思っていたので、その力をどう出すか、ということだけを考えてプレーしていました。決勝は緊張からサービスミスなどをしてしまった自分に対して、杉浦が声をかけてくれたのが心強かったです。また、大会前に先輩たちにスパーリングをしてもらったので、その恩返しがしたいという気持ちでがむしゃらに頑張ったことが優勝につながったと思います」
杉浦「自分たちのプレーを最後まで出しきることができて、結果がついてきたのでうれしいです。この夏に向けて高めてきたのは、二人の持ち味である攻撃力。どうしたら攻められるか、決めきれるかというのを考えて工夫してやってきたことが、今大会で出せたかなと思います。今年の目標は、全日本ジュニアでベスト4に入ることなので、そこに向けてまた頑張っていきたいです」

 

男子個人戦の準決勝・決勝の結果は以下の通り。

 

【男子シングルス】
▼準決勝
武井凜生(猪苗代・福島) 2-1 稲光翔太郎 (猪苗代・福島)
山下啓輔(猪苗代・福島) 2-1 内野陽太(埼玉栄・埼玉)

▼決勝
山下啓輔②〔21-11、21-7〕0武井凜生

 

【男子ダブルス】
▼準決勝
本田 光/山崎諒羽(埼玉栄・埼玉) 2-0 飛田 修/渡邊拓斗(壮瞥・北海道)
末永逸貴/杉浦壮哉(猪苗代・福島) 2-0 後藤 空/目﨑駿太郎(東新潟・新潟)

▼決勝
末永/杉浦②〔21-16、21-8〕0本田/山崎

 

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文/バドミントン・マガジン編集部◎池上結惟

 

投稿日:2017/08/25
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