【リオ五輪】アーマド&ナトシールが金メダル獲得!<混合ダブルス>

8月17日に開催されたリオ五輪・バドミントン競技7日目は、混合ダブルスの決勝戦が行なわれた。ここでは、決勝戦、3位決定戦の戦いぶりを紹介しよう。

悲願の金メダルをつかみとったアーマド(左)/ナトシール(インドネシア)
悲願の金メダルをつかみとったアーマド(左)/ナトシール(インドネシア)

【決勝戦(8月17日)】

バドミントン競技5種目のなかでは一番最初の決勝戦となった混合ダブルス。その栄光の舞台に立ったのは、インドネシアのアーマド/ナトシールと、マレーシアのチャン・ペンスン/ゴー・リューインの2組。世界ランク2位のアーマド/ナトシールは、前回のロンドン五輪で準決勝まで勝ち進むも、ファイナル勝負の末に惜敗。3位決定戦では完敗してしまい、念願のメダルには届かなかった過去がある。

一方のチャン/ゴーも、ロンドン五輪では予選リーグ4ペア中、全敗の4位に終わる屈辱を受けた。お互いに敗れた悔しさをバネに成長し、このセンターコートに立つ権利をつかんでいる。

金メダルをかけたファイナルは、第1ゲームからアーマド/ナトシールが先行した。これまで大舞台の試合になると、アーマドが実力を発揮しきれずに終わることが多かったが、今回はそんな一つ下の後輩を、先輩のナトシールがしっかりカバー。30歳を超えるベテランは何度もアーマドに声をかけ、プレーでは積極的なレシーブで前に詰めて相手にプレッシャーをかける。

ナトシールの前衛が冴え渡り、アーマドのアタックは何度もコートに突き刺さった。逆に受け身に立ったマレーシアペアは、初めての決勝の舞台に緊張したのか、これまで多くの強敵を打ち破った勢いが見られない。第1ゲームは9−3とインドネシアペアが6点差をつけ、完全にペースを掌握。中盤に入ると、マレーシアのチャン/ゴーにもようやくレシーブに落ち着きが見られたが、最初の大量失点が尾を引いた。第1ゲームは、21−14でインドネシアペアが先取する。

緊張からか本来のプレーができなかったチャン(右)/ゴー(マレーシア)
緊張からか本来のプレーができなかったチャン(右)/ゴー(マレーシア)

 

第2ゲームに入っても、アーマド/ナトシールの攻撃は止まらなかった。アーマドがしつこいくらいにジャンピングスマッシュを連打。マレーシアの守備を打ち砕いてポイントを積み重ねる。チャン/ゴーもくらいついて9−11まで追走したが、その後は再びインドネシアペース。アーマドは余裕を持って攻撃を展開し、15−10、18−12と、金メダルに着々と近づいていく。すると、最後はドライブ合戦からアーマドが押し込み、21−12。2人とっては初めての、そしてインドネシア国にとっては2大会ぶりとなる金メダルをつかんだ。

▼混合ダブルス・決勝

アーマド/ナトシール(インドネシア)②〔21−14、21−12〕0●チャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)43分

 

【3位決定戦(8月16日)】

3位決定戦を争った中国2組(奥:張楠<右>/趙蕓蕾)
3位決定戦を争った中国2組(奥:張楠<右>/趙蕓蕾)

中国同士の対決となった3位決定戦。ロンドン五輪に続く2連覇の夢が断たれた張楠/趙蕓蕾と、同じくロンドンで銀メダルを獲得していた徐晨/馬晋が対戦した。試合は序盤から張楠/趙蕓蕾がテンポのよい攻撃を軸に得点を奪った。6−4から6連続得点などで12−4。一気に点差を広げた張楠/趙蕓蕾がそのまま第1ゲームを奪う。

第2ゲームも張楠/趙蕓蕾の攻撃は止まらなかった。出だしから5連続ポイントで先行すると、その後もさらにスピードを上げて11−3。徐晨/馬晋もなんとか攻撃の糸口をみつけようとしたが、世界ランク1位のスピード・アタックにはついていけなかった。この後も圧倒した張楠/趙蕓蕾が勝利し、銅メダルを獲得。2大会連続となるメダルをつかんだ。

▼混合ダブルス 3位決定戦

張楠/趙蕓蕾(中国)②〔21− 7、21−11〕0●徐晨/馬晋(中国)

投稿日:2016/08/18
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