1 競技について

特徴

体も頭も心も駆使するハードな競技!

バドミントンはラケットを持った選手がネットを挟んで向かい合い、自分のコートにシャトルを落とさないように打ち合う(相手のコートに落とすことをねらう)ゲームです。種目は男女のシングルス(1対1)、ダブルス(2対2)、男女混合のダブルスがあります。

本格的なバドミントン競技になると、公園などで行なうレクリエーションのイメージとは大きくかけ離れていて、スポーツのなかでも非常にハードといわれています。

運動量もバスケットボールやサッカー並みとされており、スピード、スタミナ、パワーがそれぞれ必要とされ、また相手選手との駆け引きも勝利には欠かせません。「頭もフル回転、体も全力疾走、強いメンタルも必要」と、とにかく総合的な強さが求められるのがバドミントン競技なのです。

スマッシュの速度は時速350キロ!

バドミントンの魅力の一つにスピード感が挙げられますが、その最も速い攻撃がスマッシュです。トップ選手が打つスマッシュは初速350キロ以上と「新幹線より速い」と表現されるくらいスピーディー(終速は80キロ前後)。世界最速のスマッシュスピードは初速493キロでギネス記録にも認定されています(※2013年7月にマレーシアのタン・ブンホンがヨネックスラケットの試打で計測した記録)。

フィジカル的にはもちろん、戦術的にもメンタル的にも非常にハードな競技だ

ルールなど

1ゲームは21点制

試合は21点のラリーポイント制(※)で、特に定めがなければ3ゲームのうち2ゲームを先取したほうが勝ちとなります。得点が20対20になった場合は、一方が2点リードするまで試合を続けますが、29対29になったときは先に30点目を奪った選手が勝ちです。

※ラリーポイント制…ラリーに勝ったサイドが得点することができる。すなわち、相手のサイドが「フォルト」をしたり、シャトルが相手のコート内に落ちてインプレーでなくなったりした場合である(日本バドミントン協会競技規則より)

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歴史

起源は14世紀ごろ

バドミントンの起源については諸説ありますが、14世紀ごろのイギリスで木の枠に皮や布を張ってラケットに見立て、羽根を地面に落とさないように続ける遊びがあったことが確認されています。

現在のバドミントンの形になったのは1800年代後半。イギリスのボーフォード公爵の邸宅「バドミントンハウス」でこの遊びが盛んに行なわれ、このときに作られたいくつかのルールが、いまのバドミントン競技の基礎になりました。ちなみにバドミントンという名称は、このバドミントンハウスが語源となっており、1870年代ごろには「バドミントン」と呼ばれています。

日本で最も歴史がある大会が全日本総合選手権。近年では準決勝、決勝戦になると会場の席は埋め尽くされることが多い(写真は19年大会)

日本に伝わったのは1920年ごろ

バドミントンハウスを中心にバドミントンをプレーするクラブが増え始め、各クラブ独自のルールで行なわれていましたが、1893年にルールを統一するためにバドミントン協会がイギリスのロンドンで設立。1898年にバドミントン競技会が開催され、1899年には第1回全英オープンが行なわれています。

日本には1920年ごろに横浜YMCAの広田兼敏が伝えたとされています。その後は横浜などで市民大会などが行なわれ、少しずつ広まっていきました。日本バドミントン協会が設立されたのは1946年。2年後の1948年には第1回全日本バドミントン選手権(のちの全日本総合選手権)が開催されています。

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