11月26日、BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーのランキングが更新された。これにより、12月11日〜15日に中国・杭州で開催されるワールドツアーファイナルズの出場権獲得者が決定した。
ワールドツアー年間王者決定戦として位置づけられるWTファイナルズは、ワールドツアー対象大会で獲得したポイントによるランキング上位8名・8ペアに出場資格が与えられる。賞金総額は250万ドルで、バドミントンの大会では、最も高い賞金総額のビッグイベントだ。出場者は、各種目一つの国・地域から最大2名・2ペアが上限となり、それ以上の選手・ペアが8位以内に入った場合は、ランキングの上位者から優先的に出場資格を手にする。また、今年のパリ五輪金メダリストは、ワイルドカードによる出場資格を保持している。出場資格者の決定後、ケガや引退、ペアの解消などを理由に出場を辞退した場合は、ランキング順に繰り上がりで選出される。大会出場者は、後日発表される予定。
日本勢は過去にも優勝者を多く輩出しているが、昨年は女子ダブルスの志田千陽/松山奈未、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(現姓・五十嵐)のベスト4が最高成績だった。今回は、男子シングルスの奈良岡功大、女子シングルスの大堀彩、山口茜、女子ダブルスの中西貴映(上写真・左)/岩永鈴、志田千陽/松山奈未らが出場権を獲得している。
各種目のツアーランキング上位者は以下の通り。
■男子シングルス
1位 アンダース・アントンセン(デンマーク/上写真)
2位 石宇奇(シー・ユーチー/中国)
3位 周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)
4位 奈良岡功大(日本)
5位 クンラビット・ビティサラン(タイ)
6位 リー・ジジャ(マレーシア)
7位 ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
8位 ※李詩灃(リ・シフェン/中国)
★パリ五輪金メダル ビクター・アクセルセン(デンマーク)
※李詩灃はビクター・アクセルセンが出場を辞退した場合に出場
■女子シングルス
1位 王祉怡(ワン・ジーイ/中国/上写真)
2位 韓悦(ハン・ユェ/中国)
3位 グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
4位 アン・セヨン(韓国)
5位 大堀彩(日本)
6位 ブサナン・ンバルンパン(タイ)
7位 スパニダ・カテソン(タイ)
8位 山口茜(日本)
★パリ五輪金メダル アン・セヨン(韓国)
■男子ダブルス
1位 キム・アストルップ(上写真・右)/アンダース・スカルップ・ラスムセン(デンマーク)
2位 何濟庭(ヘ・ジティン)/任翔宇(ルン・シァンユ/中国)
3位 ムハマッド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア)
4位 ゴー・ジーフェイ/ヌル・イズッディン(マレーシア)
5位 李哲輝(リー・ジェフェイ)/楊博軒(ヤン・ポーシュアン/台湾)
6位 サバル・カリャマン・グタマ/ムハンマド・レザ・パフレビ・イスファーニ(インドネシア)
7位 アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)
8位 ※徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュク(韓国)
★パリ五輪金メダル 王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/台湾)
※徐承宰/カン・ミンヒュクは、王齊麟/李洋が出場を辞退した場合に出場。徐承宰/カン・ミンヒュクが出場を辞退した場合は、王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン/中国)が繰り上がり出場。
■女子ダブルス
1位 譚寧(タン・ニン/上写真・右)/劉聖書(リュウ・シャンシュ/中国)
2位 中西貴映/岩永鈴(日本)
3位 ※李怡婧(リ・イージン)/羅徐敏(ルオ・シューミン/中国)
4位 李紹希(イ・ソヒ)/ベク・ハナ(韓国)
5位 ティナー・ムラリザラン/タン・ピアリー(マレーシア)
6位 志田千陽/松山奈未(日本)
7位 フェブリアナ・ドゥイプジ・クスマ/アメリア・チャハヤ・プラティウィ(インドネシア)
8位 トレーサ・ジョリー/ガヤトリ・ゴピチャント・プレラ(インド)
★パリ五輪金メダル 陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)
※李怡婧/羅徐敏は陳清晨/賈一凡が辞退した場合に出場。
■混合ダブルス
1位 蒋振邦(ジャン・ツェンバン/上写真・左)/魏雅欣(ウェイ・ヤーシン/中国)
2位 ※馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)
3位 ゴー・スーンファット/ライ・シェブロンジェミー(マレーシア)
4位 チェン・タンジェ/トー・イーウェイ(マレーシア)
5位 鄧俊文(タン・チュンマン)/謝影雪(ツェ・イエンスエット/香港)
6位 デジャン・フェルディナンシャー/グロリア・エマニエル・ウィジャヤ(インドネシア)
7位 ※程星(チェン・シン)/張馳(ツァン・チー/中国)
8位 楊博軒(ヤン・ポーシュアン)/胡綾芳(フー・リンファン/台湾)
9位 ※郭新娃(グオ・シンワ)/陳芳卉(チェン・ファンフイ/中国)
10位 金ワンホ/鄭ナウン(韓国)
★パリ五輪金メダル 鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)
※馮彦哲/黄東萍は鄭思維/黄雅瓊が辞退した場合に出場。程星/張馳、郭新娃/陳芳卉は1カ国から最大2ペアのため、出場できず
過去の大会結果
WTファイナルズ2023の結果はこちら
WTファイナルズ2022の結果はこちら
WTファイナルズ2021の結果は こちら
WTファイナルズ2020の結果はこちら
WTファイナルズ2019の結果はこちら
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO