【全日本ジュニア2024】期待の新鋭・串間太政と樫尾雫玖が頂上制覇!<ジュニア新人の部>

第43回全日本ジュニアバドミントン選手権(岩手県・トヨタ紡織東北サンシャインアリーナほか)は、9月23日に大会最終日を迎えた。この日は、各種目で準決勝と決勝が実施され、それぞれの優勝者が決まった。ここでは、ジュニア新人の部の男女シングルスをダイジェストでお伝えする。

【男子ダイジェスト】

レシーブ力を生かした、ねばり強いプレーで戦った串間が、中学では初の全国タイトルを獲得した

男子は、ふたば未来学園中から髙畠央侑、小川真輝、串間太政の3選手が準決勝進出を果たし、もう一人は柏原ジュニアの中塚大翔。準決勝では、同校対決となった髙畠と小川の試合で、2年生の小川がファイナルゲーム17本で1年生の髙畠を撃破。串間vs中塚の対戦では、串間がファイナル勝負を14本で競り勝って決勝進出を決めた。

小川は同校対決となった決勝で持ち味を十分に発揮できず悔しい準優勝となったが、第2ゲームは18本まで奮闘

小川と串間による、ふたば未来対決となった決勝。串間は身長150センチと小柄ながら、高いレシーブ力を武器に、ねばり強いラリーと丁寧な配球で小川を苦しめた。第1ゲームを13本で奪取。第2ゲームでは小川も強打などでポイントを重ねたものの、最後は18本で串間が振りきった。1年生にしてタイトル獲得に成功した串間が、コート上で笑顔を見せた。

優勝者コメント

優勝
串間太政
ふたば未来学園中
(1年/福島)

「きつい時でも、あきらめずに自分らしく、しっかり戦えた。そのうえで勝つことができたので、すごくうれしいです。決勝は、ファイナルゲーム続きで足もきつかったんですけど、自分の持ち味をしっかり出せたので、よかったかなと思います」

準優勝
小川真輝
ふたば未来学園中
(2年/福島)

3位
髙畠央侑
ふたば未来学園中
(1年/福島)

3位
中塚大翔
柏原ジュニア
(2年/大阪)

▼準決勝

小川真輝(ふたば未来学園中)②〔12−21、21−18、21−17〕1●髙畠央侑(ふたば未来学園中)

串間太政(ふたば未来学園中)②〔15−21、21−19、21−14〕1●中塚大翔(柏原ジュニア)

▼決勝

串間太政②〔21−13、21−18〕0●小川真輝

 

【女子ダイジェスト】

持ち味のスピードを武器に、相手を追い込んでいった樫尾。今回の優勝が、さらなる飛躍のきっかけとなるか

近年の柳井勢の勢いを示すかのように、第1シードから第4シードまでを柳井中の選手が占めた女子新人の部。そのなかから、松村柑奈と沖本愛音、樫尾雫玖(いずれも柳井中)の3名が準決勝へ駒を進めた。残る1つの椅子は、高田万智(名古屋経済大市邨中)が勝ち取った。そして準決勝では、松村がファイナルゲーム17本で高田に競り勝てば、沖本と樫尾の試合は樫尾が10本、13本と圧倒した。

準優勝の松村は、高田との準決勝で第1ゲームを奪われながら逆転勝ち。勝負強さが光った

同校対決となった決勝。ゲームの主導権を握ったのは樫尾だった。樫尾は「自分らしく、どんどん攻めていけた」と第1ゲームを7本で圧倒すると、第2ゲームに入ってからも攻め手を緩めることはなかった。松村も連続得点などで差を縮める場面はあったが、樫尾がリードを守りきって16本で決着。全国だけではなく、チーム内のライバルとの厳しい戦いも制した樫尾が、笑顔で頂点に立った。

優勝者コメント

優勝
樫尾雫玖
柳井中
(2年/山口)

「純粋に、めっちゃうれしいです。全中で負けてから心を切り替えて、JOCでちゃんと優勝するための準備ができていました。チーム内ではライバル心も強いけど、チームで高め合いながらしっかりやっていけているからこそ、今回の結果が出たと思います」

準優勝
松村柑奈
柳井中
(2年/山口)

3位
高田万智
名経大市邨中
(2年/愛知)

3位
沖本愛音
柳井中
(2年/山口)

▼準決勝

松村柑奈(柳井中)②〔16−21、21−18、21−17〕1●高田万智(名古屋経済大市邨中)

樫尾雫玖(柳井中)②〔21−10、21−13〕0●沖本愛音(柳井中)

▼決勝

樫尾雫玖②〔21−7、21−16〕0●松村柑奈

取材・文/吉井信行

写真/井出秀人

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投稿日:2024/09/24

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