第43回全日本ジュニアバドミントン選手権(岩手県・トヨタ紡織東北サンシャインアリーナほか)は、9月23日に大会最終日を迎えた。この日は、各種目で準決勝と決勝が実施され、それぞれの優勝者が決まった。ここでは、ジュニア新人の部の男女シングルスをダイジェストでお伝えする。
【男子ダイジェスト】
男子は、ふたば未来学園中から髙畠央侑、小川真輝、串間太政の3選手が準決勝進出を果たし、もう一人は柏原ジュニアの中塚大翔。準決勝では、同校対決となった髙畠と小川の試合で、2年生の小川がファイナルゲーム17本で1年生の髙畠を撃破。串間vs中塚の対戦では、串間がファイナル勝負を14本で競り勝って決勝進出を決めた。
小川と串間による、ふたば未来対決となった決勝。串間は身長150センチと小柄ながら、高いレシーブ力を武器に、ねばり強いラリーと丁寧な配球で小川を苦しめた。第1ゲームを13本で奪取。第2ゲームでは小川も強打などでポイントを重ねたものの、最後は18本で串間が振りきった。1年生にしてタイトル獲得に成功した串間が、コート上で笑顔を見せた。
優勝者コメント
優勝
串間太政
ふたば未来学園中
(1年/福島)
「きつい時でも、あきらめずに自分らしく、しっかり戦えた。そのうえで勝つことができたので、すごくうれしいです。決勝は、ファイナルゲーム続きで足もきつかったんですけど、自分の持ち味をしっかり出せたので、よかったかなと思います」
準優勝
小川真輝
ふたば未来学園中
(2年/福島)
3位
髙畠央侑
ふたば未来学園中
(1年/福島)
3位
中塚大翔
柏原ジュニア
(2年/大阪)
▼準決勝
小川真輝(ふたば未来学園中)②〔12−21、21−18、21−17〕1●髙畠央侑(ふたば未来学園中)
串間太政(ふたば未来学園中)②〔15−21、21−19、21−14〕1●中塚大翔(柏原ジュニア)
▼決勝
串間太政②〔21−13、21−18〕0●小川真輝
【女子ダイジェスト】
近年の柳井勢の勢いを示すかのように、第1シードから第4シードまでを柳井中の選手が占めた女子新人の部。そのなかから、松村柑奈と沖本愛音、樫尾雫玖(いずれも柳井中)の3名が準決勝へ駒を進めた。残る1つの椅子は、高田万智(名古屋経済大市邨中)が勝ち取った。そして準決勝では、松村がファイナルゲーム17本で高田に競り勝てば、沖本と樫尾の試合は樫尾が10本、13本と圧倒した。
同校対決となった決勝。ゲームの主導権を握ったのは樫尾だった。樫尾は「自分らしく、どんどん攻めていけた」と第1ゲームを7本で圧倒すると、第2ゲームに入ってからも攻め手を緩めることはなかった。松村も連続得点などで差を縮める場面はあったが、樫尾がリードを守りきって16本で決着。全国だけではなく、チーム内のライバルとの厳しい戦いも制した樫尾が、笑顔で頂点に立った。
優勝者コメント
優勝
樫尾雫玖
柳井中
(2年/山口)
「純粋に、めっちゃうれしいです。全中で負けてから心を切り替えて、JOCでちゃんと優勝するための準備ができていました。チーム内ではライバル心も強いけど、チームで高め合いながらしっかりやっていけているからこそ、今回の結果が出たと思います」
準優勝
松村柑奈
柳井中
(2年/山口)
3位
高田万智
名経大市邨中
(2年/愛知)
3位
沖本愛音
柳井中
(2年/山口)
▼準決勝
松村柑奈(柳井中)②〔16−21、21−18、21−17〕1●高田万智(名古屋経済大市邨中)
樫尾雫玖(柳井中)②〔21−10、21−13〕0●沖本愛音(柳井中)
▼決勝
樫尾雫玖②〔21−7、21−16〕0●松村柑奈
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人
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