9月21日から23日まで開催されていた第43回全日本ジュニア選手権は、23日に岩手県のトヨタ紡織サンシャインアリーナで大会最終日を迎え、各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここではジュニアの部の女子ダブルスをダイジェストでお伝えする。
【女子ダブルス】
中学生ペアの上野優寿/伴野碧唯(ふたば未来学園中)が快挙を達成した。
今夏の全国中学校大会(福井県勝山市)で個人ダブルスを制している上野/伴野は、準決勝でインターハイ3位の実力ペア・榎本紗楓/八嶋未來(埼玉栄高)をストレートで下し決勝進出を果たす。
決勝では、安藤七音/緒方憂七(聖心ウルスラ学園高)を倒して勝ち上がってきた小山涼風/德永結妃(青森山田高)と対戦。上野/伴野は、この試合でも後衛の上野と前衛の伴野という役割をしっかりと果たし、第1ゲームを15本で先取する。
第2ゲームは小山/德永に意地を見せられたが、ファイナルゲームは21−17で上野/伴野が勝利。「最後まで2人で楽しんでできた」(上野)と、格上を相手に戦い続けてきたチャレンジャーは、気負うことなく最後まで自分たちのプレーを出し切った。
優勝者コメント
優勝
上野優寿(左)/伴野碧唯
ふたば未来学園中
(3年/福島)
上野「JOCが始まるときの目標はベスト8。でも最終日に残ったからには優勝しようっていう気持ちで挑めました。自分たちは中学生ですし、上のカテゴリーでの勝負なので、どんどん自分たちから向かっていくことができたと思います」
伴野「相手は年上だし、成績も自分たちより上の相手でしたけど、だからこそチャレンジャーでいられたと思います。苦しいところでもあきらめずに 1本1本を楽しんで、最後まで集中できたのがよかったです」
準優勝
小山涼風(左)/德永結妃
青森山田高(2・1年/青森)
3位
榎本紗楓(左)/八嶋未來
埼玉栄高
(2年/埼玉)
3位
安藤七音(右)/緒方憂七
聖心ウルスラ学園高
(2年/宮崎)
▼準決勝
上野優寿/伴野碧唯(ふたば未来学園中)②〔25−23、21−18〕0●榎本紗楓/八嶋未來(埼玉栄高)
小山涼風/德永結妃(青森山田高)②〔21−15、15−21、21−13〕1●安藤七音/緒方憂七(聖心ウルスラ学園高)
▼決勝
上野優寿/伴野碧唯②〔21−15、20−22、21−17〕1●小山涼風/德永結妃
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人
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