6月8日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアOP（ジャカルタ／Super1000）5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は、女子ダブルスの松本麻佑／永原和可那が準決勝に挑んだが、中国ペアに敗戦。決勝進出はならなかった。
厳しい結果が続く日本勢の中で、準決勝に駒を進めたのは女子ダブルスの松本／永原（上写真・手前）。決勝進出をかけて、中国の最強ペア・陳清晨（チェン・チンチェン）／賈一凡（ジャ・イーファン）と激突した。
その第1ゲームは、中国ペアが圧倒。中盤の7連続得点などを含め、終始ペースをつかんで21-10で先制した。対する松本／永原は、第2ゲームで相手の攻撃をうまくさばきながら、ラリーの要所でスピードを上げてポイントを奪取。前半に10-4とリードすると、後半も失速せずに21-15で振り切りファイナルゲームに持ち込む。
第2ゲームの流れを最終ゲームにつなげたい日本ペア。しかし、試合巧者の陳清晨／賈一凡は、出だしから連続得点で引き離す。1-6と出遅れた松本／永原も激しいラリーをモノにしながら中国ペアにくらいつくが、なかなか点差を詰めきれない。終盤、16-18まで差を縮めた日本ペアだったが、最後は陳清晨／賈一凡に逃げ切られ17-21で敗戦。決勝の切符はつかめず、ベスト4に終わった。
このほかの種目でも、中国勢が活躍。男子シングルスは、石宇奇（シー・ユーシー・上写真）と李詩灃（リ・シフェン）の中国対決を、石宇奇が制して決勝へ。女子シングルスは陳雨菲（チェン・ユーフェイ）がキャロリーナ・マリーン（スペイン）との競り合いを制して、準決勝を突破。アン・セヨン（韓国）との決勝が決まった。
男子ダブルスも世界ランク2位の王昶（ワン・チャン）／梁偉鏗（リャン・ウェイカン）が、勢いのあるデンマークペアを破って決勝に進出。混合ダブルスは、世界トップの鄭思維（ツェン・シーウェイ）／黄雅瓊（ファン・ヤーチョン）と、蒋振邦（ジャン・ツェンバン／上写真・手前）／魏雅欣（ウェイ・ヤーシン）が準決勝を勝利し、決勝は中国対決が決まった。
準決勝（6月8日）の結果、決勝（6月9日）の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝（6月8日）
アンダース・アントンセン（デンマーク）②〔21−19、19−21、21−11〕１●クンラビット・ビティサラン（タイ）91分
石宇奇（中国）②〔19−21、21−19、21−14〕１●李詩灃（中国）79分
▼決勝（6月9日）
石宇奇（中国） ー アンダース・アントンセン（デンマーク）
【女子シングルス】
▼準決勝（6月8日）
アン・セヨン（韓国）②〔21−21、21−13〕０●王祉怡（中国）57分
陳雨菲（中国）②〔21−11、17−21、21−13〕１●キャロリーナ・マリーン（スペイン）74分
▼決勝（6月9日）
アン・セヨン（韓国） ー 陳雨菲（中国）
【男子ダブルス】
▼準決勝（6月8日）
ティーKW／マンWC（マレーシア）②〔29−27、21−13〕０●グタマ／イスファーニ（インドネシア）45分
王昶／梁偉鏗（中国）②〔21−13、21−15〕０●アストルップ／ラスムセン（デンマーク）32分
▼決勝（6月9日）
王昶／梁偉鏗（中国） − ティーKW／マンWC（マレーシア）
【女子ダブルス】
▼準決勝（6月8日）
陳清晨／賈一凡（中国）②〔21−10、15−21、21−17〕１●松本麻佑／永原和可那67分
李紹希／ペク・ハナ（韓国）②〔21−11、21−14〕０●譚寧／劉聖書（中国）46分
▼決勝（6月9日）
陳清晨／賈一凡（中国） − 李紹希／ペク・ハナ（韓国）
【混合ダブルス】
▼準決勝（6月8日）
鄭思維／黄雅瓊（中国）②〔21−19、21−19〕０●デチャポル／サプシリー（タイ）43分
蒋振邦／魏雅欣（中国）②〔21−16、21−18〕０●タンKM／ライPJ（マレーシア）39分
▼決勝（6月9日）
鄭思維／黄雅瓊（中国） − 蒋振邦／魏雅欣（中国）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／BADMINTONPHOTO
