日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権（東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）。大会2日目は、男子シングルス予選、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、混合ダブルスのダイジェストを紹介する。
【混合ダブルス】
世界ランク2位の渡辺勇大／東野有紗（BIPROGY）が、昨年に続き棄権。パリ五輪出場枠を争うA代表3ペア、緑川大輝／齋藤夏（NTT東日本／ACT SAIKYO）、山下恭平／篠谷菜留（NTT東日本）、金子祐樹／松友美佐紀（BIPROGY）は、そろって2回戦に進出した。
金子（上写真・左）／松友は、山田尚輝／鈴木陽向（NTT東日本）に対し、第1ゲームを9-21で失うスタート。しかし、そこから21-12、21-6と圧倒した。「初戦は緊張するし、（ゲームの）入りはどれだけやっても難しい部分がある。2、3ゲームと立て直せて、段々よくなっていけたのはよかったかなと思います」と松友。ファイナルゲームまで戦いながら、41分で試合を終えた。
B代表の江藤佑太（東海興業）／神山歩美（七十七銀行）は2-0、西大輝（龍谷大）／佐藤灯（ACT SAIKYO）は2-1で勝ち、ともに2回戦進出。西は、「試合全体としては、あまりできはよくなかった」と反省しつつ、「1年間、B代表として海外をまわったりして、去年よりは経験値がある」と成長を自覚していた。
日本ランキングサーキット優勝の下農走（トナミ運輸／上写真・右）／重田美空（ACT SAIKYO）、全日本社会人優勝の霜上雄一（日立情報通信エンジニアリング）／保原彩夏（ヨネックス）は、混合ダブルスらしいスピーディーなラリーを展開して2-0で勝利。冷静なプレーぶりが光った下農は、「気持ちも体もしっかり準備をしてきた」と気合十分だ。ランキングサーキット準優勝、全日本社会人3位の柴田一樹／尾﨑沙織（NTT東日本）は、磨き上げたコンビネーションを披露。初の日本一に向けて好スタートを切っている。
1回戦の結果は以下の通り。
▼1回戦（12月26日）
菊川旭飛／高橋千夏（明治大）②〔21-19、21-15〕0●小野寺泰雅／小野美晴（丸杉）
小川桂汰／吉川天乃（丸杉）②〔21-19、21-18〕0●山澤直貴（コンサドーレ）／本田恵利奈（北海道バーバリアンズ）
江藤佑太（東海興業）／神山歩美（七十七銀行）②〔21-17、21-15〕0●馬屋原光太郎／十亀加奈江（日本体育大）
霜上雄一（日立情報通信エンジニアリング）／保原彩夏（ヨネックス）②〔21-12、21-17〕0●市川和洋（ジェイテクト）／水津優衣（ACT SAIKYO）
西大輝（龍谷大）／佐藤灯（ACT SAIKYO）②〔21-12、16-21、21-15〕1●相澤桃李（ジェイテクト）／矢﨑月子（丸杉）
佐野大輔（ジェイテクト）／今井優歩（YAMATO奈良）②〔21-17、21-10〕0●西谷春樹（三菱自動車京都）／佐藤杏（レゾナック）
仁平澄也／上杉杏（NTT東日本）②〔21-19、25-23〕0●家壽多慶太（大同特殊鋼）／新見桃芭（広島ガス）
山下恭平／篠谷菜留（NTT東日本）②〔21-9、21-17〕0●増本康祐（法政大）／清家萌々香（大妻女子大）
金子祐樹／松友美佐紀（BIPROGY）②〔9-21、21-12、21-6〕1●山田尚輝／鈴木陽向（NTT東日本）
荒井大輝／佐藤萌（レゾナック）②〔21-17、21-12〕0●福間璃来（UBE）／宗像美月（Cheerful鳥取）
林谷理貴（三菱自動車京都)／桶田彩乃（Cheerful鳥取）②〔21-14、21-16〕0●中島巧／宮崎淳美（法政大）
下農走（トナミ運輸）／重田美空（ACT SAIKYO）②〔21-14、21-12〕0●武石優斗／武石佳織（JR北海道）
柴田一樹／尾﨑沙織（NTT東日本）②〔21-12、21-15〕0●小川航汰／織田遥（日本大）
井上拓斗／髙橋美優（BIPROGY）②〔21-16、21-10〕0●三上楓（三菱自動車京都）／石澤未夢（PLENTY GLOBAL LINX）
竹内宏気／内山真希（丸杉）②〔21-15、21-13〕0●木田悠斗／去来川琴葉（龍谷大）
緑川大輝（NTT東日本）／齋藤夏（ACT SAIKYO）②〔21-11、21-11〕0●吉田翼／千葉美采（日本体育大）
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取材・文／バドミントン・マガジン編集部
写真／菅原淳
