【パラ世界選手権】里見紗李奈は単複で決勝に進出! 豊田まみ子は2013年以来のタイトルに向け「出し切りたい」

11月1日から国立代々木競技場第一体育館で開催されているパラバドミントン世界選手権は、11月5日、各種目の準決勝が行なわれた。

WH2男子シングルスの梶原大暉は、東京パラ決勝で金メダルを争ったキム・ジョンジュンと対戦

男子は、WH2男子シングルスの梶原大暉が長身のドイツ選手にストレート勝ちし、初Vに王手をかけた。昨年の東京パラリンピックで金メダルを獲得した梶原だが、明日、対戦する4連覇中のキム・ジョンジュン(韓国)には「挑戦者として挑みたい」と明かす。伸び盛りの20歳が世界選手権の歴史を塗り替えられるかに注目だ。

東京パラリンピック2冠の里見紗李奈(WH1)は、世界選手権でも2種目で決勝にコマを進めた。シングルスは、韓国のクオン・ヒョンアに快勝。山崎悠麻(WH1)とのダブルスは、韓国ペアから1ゲームを奪った後、2ゲーム中盤から苦しいシーソーゲームとなったが、「ユマサリ!」の応援団の声をバックに16―16から抜け出し、決勝進出ポイントをつかんだ。

WH1-WH2女子ダブルスで決勝進出を決めた里見紗李奈(右)/山崎悠麻

明日の最終日を前に里見は、「世界選手権でシングルスとダブルスで優勝したことがないので、そこは頑張ります」と闘志を燃やす。シングルスは優勝すれば2連覇、ダブルスは初Vになる。

このほか、SL3の藤野遼が世界選手権で初めて決勝行きの切符をつかんだ。明日は、「あこがれ」だというヘレ・ソフィー・ソゴイ(ノルウェー)と対戦する。

「この1年で体力が増し、フットワーク力がついた」というSL4シングルスの藤野遼は初Vに挑戦

また、亀山楓との日本対決を制したSU5・女子シングルスの豊田まみ子は、2013年以来、2度目の優勝をめざす。「今持てる力を出し切りたい」と、昨年、東京パラリンピック出場を逃したくやしさをぶつけるつもりだ。

SU5の豊田まみ子は、2013年以来、2度目のVなるか

最終日の11月6日は、22種目の決勝戦が10時より行なわれる。

▼準々決勝の結果

【WH1男子シングルス】

西村啓汰 ●〔21-16、21-8〕1② チョン・ジェグン(韓国)

【WH2男子シングルス】

梶原大暉②〔21-17、21-7〕0● リック・コーネル・ヘルマン(ドイツ)

【SL3男子シングルス】

藤原大輔 ●0〔22-20、21-14〕② プラモッド・バガット(インド)

【SU5男子シングルス】

今井大湧 ②〔21-13、21-12〕0●デバ・アンリムシュティ(インドネシア)

【WH1女子シングルス】

里見紗李奈 ②〔21-15、21-7〕0● クオン・ヒョンア(韓国)

【WH2女子シングルス】

山崎悠麻 ②〔21-17、21-11〕0●ピラー・ジョレグイ(ペルー)

【SL4女子シングルス】

藤野遼 ②〔21-15、12-21、21-13〕1● カリマトシュ・サディヤ(インドネシア)

【SU5女子シングルス】

豊田まみ子 ②〔21-15、21-14〕0● 亀山楓(日本)

【WH1- WH2女子ダブルス】

里見紗李奈 /山崎悠麻②〔21-14、21-16〕0● ジョン・ギョウル/クオン・ヒョンア(韓国)

取材・文/鈴木快美

写真/井出秀人

投稿日:2022/11/05

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