【栃木国体】全試合2-0勝利の岐阜が10年ぶり5回目の優勝!<成年女子>

10月7日に「第77回国民体育大会」が栃木県大田原市の県北体育館で開幕。競技最終日となった10日は、成年男子・女子、少年男子・女子の決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、岐阜が10年ぶりの優勝を果たした成年女子のダイジェストをお伝えする。

【成年女子】

成年女子で決勝に進出した2チームの勝ち上がりは対照的だった。ダブルスに川添麻依子(上写真・右)/今井莉子、第1シングルスに古川佳奈という固定オーダーを組み、全試合2−0で勝ち上がってきた岐阜。一方の埼玉は上杉杏、吉田瑠実、林樂の3名で全試合第2シングルスまでもつれながら競り勝っていた。

最初のダブルスで勝利を収めたのは、2021年ランキングサーキット準優勝など、地力に勝る川添/今井だった。第1ゲームこそ相手のスピードに対応できず、16本で落とした川添/今井だったが、第2ゲームからは持ち味である攻撃力を発揮。上杉/吉田に対して、第2ゲームを21−18で奪い返すと、第2ゲームも18本。優勝に王手をかける。

ダブルスで先勝し必勝パターンに持ち込んだ岐阜は、シングルスの古川がしっかりと自分の役割を果たした。林との競り合いのなかでも根気よくラリーを続け、21−17、21−18で勝利。選手全員が力を発揮した岐阜が、10年ぶり5回目の優勝を達成した。

【優勝コメント】

岐阜・吉冨桂子監督(右端)

「1回戦から決勝まで、2−0でいけたということが、3人が個々に集中して頑張った結果だと思います。ここ最近は岐阜代表で出ていても優勝がなかったので、貢献できてよかったです。3人とも国体で優勝したのは初めて。このメンバーで優勝できてよかったと思います」

埼玉のダブルスを担った上杉(左)/吉田。決勝では敗れたがチームの準優勝に貢献

【結果】

▼決勝(10月10日)

岐阜 2−0 埼玉

川添麻依子/今井莉子②〔16−21、21−18、21−18〕1●吉田瑠実/上杉杏

古川佳奈②〔21−17、21−18〕0●林樂

川添麻依子〔13−21、6−13、打切り〕上杉杏

▼3位決定戦(10月10日)

東京 2−1 青森

杉山薫/木村百伽●0〔13−21、10−21〕②大竹望月/髙橋美優

杉山薫②〔21−9、20−22、21−11〕1●福井美空

香山未帆②〔21−14、21−18〕0●髙橋美優

▼準決勝(10月9日)

岐阜 2−0 青森

川添麻依子/今井莉子②〔22−20、21−15〕0●大竹望月/髙橋美優

古川佳奈②〔21−17、21−9〕0●福井美空

埼玉 2−1 東京

吉田瑠実/上杉杏②〔21−14、21−11〕0●杉山薫/木村百伽

林樂●1〔21−17、12−21、18−21〕②香山未帆

上杉杏②〔18−21、21−8、21−18〕1●木村百伽

 

▼準々決勝(10月9日)

青森 2−1 島根

大竹望月/髙橋美優 2−0 髙崎夏実/田部真唯

福井美空 0−2 矢﨑月子

髙橋美優 2−1 田部真唯

岐阜 2−0 広島

川添麻依子/今井莉子 2−0 山藤千彩/志波寿奈

古川佳奈 2−1 濱北もも

東京 2−0 大阪

杉山薫/木村百伽 2−0 兒玉亜依/坂中琴音

香山未帆 2−0 重山智佳

埼玉 2−1 石川

吉田瑠実/上杉杏 0−2 星千智/小野菜保

林樂 2−1 釜谷知佳

上杉杏 2−0 星千智

取材・文/吉井信行

写真/菅原淳

投稿日:2022/10/11
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