【ジャパンOP】中国の元エース石宇奇がベスト4!女子シングルスは世界選手権4強がそろって準決勝へ!<準々決勝-海外選手結果>

9月2日に開催されたダイハツヨネックスジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪/Super750)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、海外注目選手の結果をお伝えする。

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女子シングルスは、前週の世界選手権と同じ4選手が準決勝に進出した。世界選手権銀メダルの陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)は、インドネシア選手を2-0のストレートで撃破。戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)は、ラチャノック・インタノン(タイ)との勝負を19本、18本に抑えてベスト4入りを決めている。

アン・セヨン(韓国/上写真・奥)は、キャロリーナ・マリーン(スペイン)との対戦。復活Vをめざす元世界女王に対し、アン・セヨンは「スピードとパワーが非常に強い選手。相手のプレーを分析しながら臨んだ」と、鋭い攻撃を何度もひろいながらポイントをつかむ。ファイナルゲームになると、リードを奪ったアン・セヨンがスピード上げてマリーンを振り切り、21-17で勝利。74分の激闘を制して準決勝の切符を手にしている。準決勝は、陳雨菲が山口茜と、戴資穎がアン・セヨンと決勝をかけて争う。

今大会、シード候補が大崩れとなった男子ダブルスは、期待の新鋭、そして大ベテランが準決勝に勝ち進んだ。2回戦でギデオン/スカムルヨ(インドネシア)を破る番狂わせを演じた金基正(キム・キジュン/上写真・左)/金沙朗(キム・サラン/韓国)は、中国の劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ)を2-0で一蹴。今年の韓国マスターズ(S300)で優勝している韓国ペアは、2013、14年の世界選手権銅メダルや、2012年ジャパンOP優勝の実績を持つ実力者。同大会10年ぶりの優勝に向けて、あと2勝とした。

また、シードペアのアルディアント/アルフィアン(インドネシア)を破ったのが、中国の若手、王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン)。ファイナルゲーム21-16でインドネシアペアを下し、Super750の大会では初の上位進出を決めている。金基正/金沙朗はデンマークのアストルップ/ラスムセンと、王昶/梁偉鏗は韓国の催率圭/キム・ワンホと準決勝で激突する。

女子ダブルスは、世界選手権優勝の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が順当に準決勝に進む中、韓国は3ペアがベスト4入りを果たした。世界選手権銅メダルの金昭英(キム・ソヨン/上写真・右)/孔熙容(コン・ヒヨン)のほか、韓国期待のホープ、ベク・ハナ/イ・ユリムが松本麻佑/永原和可那を下し、鄭ナウン/金ヘジョンはインドネシアペアを退けて上位進出を果たしている。

男子シングルスでは、中国の石宇奇(シー・ユーチー/上写真)が、復帰2戦目となる今大会で準決勝に進出した。石宇奇は昨年10月のトマス杯以降、足のケガなどで戦線離脱を余儀なくされていた。前週の世界選手権では約10カ月ぶりの国際大会となり、3回戦に進出。復活への手応えをつかむと、今大会は1回戦の熱戦を制した後、2回戦と準々決勝は2-0のストレート勝ちでベスト4を決めている。明日の準決勝については、「一球一球しっかり打つことが大事。準決勝は全力で戦うだけ」と、結果よりも自身のプレーに集中していく考えを語っている。

混合ダブルスは、世界選手権ベスト4の3ペアが、準決勝に勝ち上がった。残りの1枠は、昨年の世界王者ペアのデチャポル/サプシリー(タイ)。前週の世界選手権では3回戦で敗退となったが、気持ちを切り替えて準決勝の切符をつかんだ。決勝をかけた戦いは、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と渡辺勇大/東野有紗、王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)がデチャポル/サプシリーと対決する。

準々決勝の結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼準々決勝(9月2日)

石宇奇(中国)②〔21−6、21−13〕0●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)42分

周天成(台湾)②〔21−17、15−21、22−20〕1●プラノイ・H.S.(インド)80分

アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−11、21−12〕0●常山幹太49分

西本拳太②〔14−21、21−17、21−18〕1●チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア)79分

▼準決勝(9月3日)

石宇奇 − 周天成

西本拳太 – アンダース・アントンセン

【女子シングルス】

▼準々決勝(9月2日)

山口茜②〔21−18、21−18〕0●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)41分

陳雨菲(中国)②〔21−17、21−6〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)29分

アン・セヨン(韓国)②〔21−18、13−21、21−17〕1●キャロリーナ・マリーン(スペイン)74分

戴資穎(台湾)②〔21−19、21−18〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)38分

▼準決勝(9月3日)

山口茜 – 陳雨菲

アン・セヨン – 戴資穎

【男子ダブルス】

▼準々決勝(9月2日)

金基正/金沙朗(韓国)②〔21−14、21−19〕0●劉雨辰/欧烜屹(中国)32分

アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−17、21−16〕0●レーン/ベンディ(イングランド)46分

王昶/梁偉鏗(中国)②〔21−18、19−21、21−16〕1●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)58分

催率圭/キム・ワンホ(韓国)②〔17−21、21−17、21−13〕1●テオEY/オンYS(マレーシア)72分

▼準決勝(9月3日)

金基正/金沙朗 – アストルップ/ラスムセン

王昶/梁偉鏗 – 催率圭/キム・ワンホ

【女子ダブルス】

▼準々決勝(9月2日)

陳清晨/賈一凡(中国)②〔24−26、21−16、21−14〕1●ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)82分

ベク・ハナ/イ・ユリム(韓国)②〔21−17、21−17〕0●松本麻佑/永原和可那51分

金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−10、21−11〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)37分

鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)②〔19−21、21−10、21−16〕1●クスマ/プラチウィ(インドネシア)80分

▼準決勝(9月3日)

陳清晨/賈一凡 – ベク・ハナ/イ・ユリム

金昭英/孔熙容 – 鄭ナウン/金ヘジョン

【混合ダブルス】

▼準々決勝(9月2日)

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−10、21−13〕0●フーPR/トーEW(マレーシア)26分

渡辺勇大/東野有紗②〔21−15、21−14〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)41分

王懿律/黄東萍(中国)②〔21−16、21−15〕0●タンKM/ライPJ(マレーシア)38分

デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−11、21−18〕0●高成炫/嚴恵媛(韓国)36分

▼準決勝(9月3日)

渡辺勇大/東野有紗 – 鄭思維/黄雅瓊

王懿律/黄東萍 – デチャポル/サプシリー

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2022/09/02

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