【ジャパンOP】日本勢は4種目で準々決勝へ!男子シングルスは西本拳太、常山幹太がベスト8入り!<日本選手-3日目結果>

バドミントンの国際大会であるダイハツヨネックスジャパンオープンは、9月1日に丸善インテックスアリーナで各種目の2回戦を行ない、日本勢は女子シングルスの山口茜、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗らが勝利を挙げ、4種目でベスト8に進出した。

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女子シングルスでは、前週の世界選手権で優勝を飾った山口(上写真)が、世界ランク9位の何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)に2-1で勝利。第1ゲームで終盤に逆転されてファイナルゲームにもつれたが、終始、主導権を握った戦いで危なげなく準々決勝へ駒を進めた。混合ダブルスの渡辺/東野は、世界ランク14位のゴー・スーンファット/ライ・シェブロン・ジェミー(マレーシア)に27分でストレート勝ち。初戦に続いて30分以内に勝ちきり、強さを見せつけた。

男子シングルスでは、西本拳太(上写真)と常山幹太が8強入り。西本は、第7シードのジョナタン・クリスティ(インドネシア)に2-1で逆転勝利。前日のラクシャ・セン(インド)戦に続き世界ランク上位を撃破した。常山は、スリカンス・キダムビ(インド)にストレートで完勝。第2の故郷・大阪で伸び伸びとプレー。「センターコートでやらせてほしい」とアピールした。

女子ダブルスでは、世界選手権銅メダルの松本麻佑/永原和可那が、苦戦を強いられながらも世界ランク48位のフランスペアを2-1で破った。第2ゲームで競り負けると、ファイナルゲームも11-15とピンチに陥ったが、永原は「点数の欲しさから相手を見ないで、ただ強い球を打ったり、相手の構えているところに打って点を取られていた。相手をしっかり見て、相手の前衛を外していくレシーブを意識することで、相手を見てプレーできるようになり、抜け出せた。本来なら、それをもっと早い段階でできないといけなかった」と反省点を挙げた。

シングルス3選手、ダブルス2ペアが勝ち上がる中、男子シングルスの奈良岡功大(上写真)は、世界ランク3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)を相手に大健闘を見せた。競っていた第1ゲームは17-21で落としたが、第2ゲームは積極的に攻める姿勢を貫いて21-16で取り返す。ファイナルゲームはシーソーゲーム。13-11からカウンターのダイビングレシーブを決めたり、17オールから長いラリーを我慢強く攻めてポイントを奪い、さらに上からの強打を決めて19-17とリードするなど試合の流れをつかんだように見えた。しかし、最後は19オールから攻めた結果、スマッシュのアウト、そしてカウンターを受けて見逃した球が入ったことによる失点で19-21。惜しくも勝利には届かなかった。それでも存分に現在の力量と今後の可能性を示す一戦となり、奈良岡は「初めてのSuper750の大会。挑戦(がテーマ)でしたけど、もう、この舞台をわかったと思うので、挑戦というか、あとは、自分で勝ちを取りにいく意識でやっていきたい」と話し、悔しさとともに自信を持ち帰った。

混合ダブルスの金子祐樹/松友美佐紀(上写真・左)が、世界ランク7位の鄧俊文(タン・チュンマン)/謝影雪(ツェ・イエンスェット/香港)にストレートで敗れた。2回戦敗退となったが、松友は「今回、少しずつよいところもできていたと思うので、そういうことを忘れず生かして過ごしていきたいです」と、経験を糧にさらに成長することを誓った。

9月1日に行なわれた日本勢の2回戦の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼2回戦(9月1日)

西本拳太②〔15−21、21−13、21−18〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)79分

奈良岡功大●1〔17−21、21−16、19−21〕②アンダース・アントンセン(デンマーク)92分

常山幹太②〔21−10、21−16〕0●スリカンス・キダムビ(インド)40分

▼準々決勝(9月2日)

西本拳太 – チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア)

常山幹太 – アンダース・アントンセン

【女子シングルス】

▼2回戦(9月1日)

山口茜②〔18−21、21−13、21−12〕1●何冰嬌(中国)61分

▼準々決勝(9月2日)

山口茜 – ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)

【女子ダブルス】

▼2回戦(9月1日)

松本麻佑/永原和可那②〔21−16、19−21、21−16〕1●ラムベルト/トラン(フランス)75分

▼準々決勝(9月2日)

松本麻佑/永原和可那 – ベク・ハナ/イ・ユリム(韓国)

【混合ダブルス】

▼2回戦(9月1日)

渡辺勇大/東野有紗②〔21−13、21−8〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)27分

金子祐樹/松友美佐紀●0〔18−21、14−21〕②鄧俊文/謝影雪(香港)37分

▼準々決勝(9月2日)

渡辺勇大/東野有紗 – 鄧俊文/謝影雪(香港)

取材/平野貴也

構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/早浪章弘

投稿日:2022/09/01

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