8月26日に開催されたBWF世界選手権2022（東京体育館）5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルス準々決勝に臨んだ志田千陽／松山奈未の試合結果とコメントをお伝えする。

世界選手権2022
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【女子ダブルス】

世界ランキング5位の志田（右）／松山は、準々決勝、同4位の韓国ペア・金昭英（キム・ソヨン）／孔熙容（コン・ヒヨン）とメダルをかけて対戦。東京オリンピックの銅メダリストに、力及ばす、ストレートで敗れた。

第1ゲーム、志田／松山は風下でのプレーに対応が遅れ、3-11と一気に点差を離される。ゲーム後半は相手のミスを誘うなど徐々に点差を詰めていき、16-18と2点差にまで迫ったが、ここで志田が痛恨のサービスフォルト。流れをつかみきれずに、16-21でゲームを失った。

風上からのプレーとなった第2ゲームは、相手が大きい展開をつくり、志田／松山の持ち味であるスピーディーなプレーを封じた。前半から相手を追いかける展開の中、志田がドロップを決め、松山もネット前から強打でポイントを奪うなど見せ場を作る場面も。しかし、9-11とリードされて折り返すと、最後まで余裕を持ってプレーする韓国ペアを焦らせることはできなかった。

【コメント】

志田「世界選手権はみんながほしいタイトルです。自分たちもそこに向けて準備してきたんですけど、メダルがかかった準々決勝で100％の力を出してきた相手に対し、自分たちは全然いいプレーが出せませんでした。ディフェンス力のもろさ、決めきるところで決め切れないなど、自分たちの弱いところがたくさん出てしまったと思います。

日本開催の世界選手権で、本当に絶対メダルを取りたいという気持ちでここまでやってきてので、今はマイナスの感情ばかり浮かんできてしまっています。もう一度、一つひとつ見つめ直し、この会場で味わった経験を今後に生かしていきたいと思います。

松山「点数がほしい場面でとれなかったことが今日の敗因。決めたいという気持ちと、ミスできないという気持ちがプレーに出てしまったのではないかと思います。

（ミスから）立て直すディフェンス力など、まだまだ足りないところがたくさんあったので、もっともっと強くならないといけないなと思います」

▼準々決勝（8月26日）

志田千陽／松山奈未●０〔16−21、15−21〕②金昭英／孔熙容（韓国）49分

取材・文／バドミントン・マガジン編集部

写真／菅原淳