【全中2022】団体戦無敗の四天王寺のエースペア、米本&山中が全試合2-0ストレートで優勝!<女子ダブルス>

第52回全国中学校バドミントン大会(青森県武道館)は8月22日、最終日を迎え、個人戦各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。

【ダイジェスト】

まず決勝進出を決めたのは、榎本紗楓/八嶋未來(蓮田南・埼玉)。小学生時代から全国大会で実績を残してきた、大津妃奈乃/関野妃奈(羊丘・北海道)のペアに対し、自分たちの持ち味という攻撃力が冴えて、21-14、21-12で勝利。大津/関野の攻撃も見事だったが、両ペアともにサービスフォルトを取られる場面が多く、流れをつかむのに苦労していた。

もう1試合、団体戦優勝の青森山田と準優勝の四天王寺のペアによる対戦は、四天王寺のエースペア、米本宙那/山中杏哩が2-0で勝利。青森山田の小山涼風/中根千夏の追い上げを、自慢の攻撃力で振りきった。

優勝した四天王寺ペア。3年生の米本宙那(奥)が後ろで打ち、2年生の山中杏哩が前で決める攻撃に加え、強化してきたレシーブも光った

互いに攻撃力を武器とする2ペアが激突した決勝戦。第1ゲーム序盤は競り合う展開だったが、中盤から四天王寺の米本/山中が一気に点差を広げた。長身の3年生、米本が後ろから打ち、小柄な2年生の山中が決めるという、自分たちの得意な形で次々とシャトルを叩き込む。榎本/八嶋も蓮田南が得意とするドライブレシーブで応戦するが、なかなか攻めの形をつくれず。第1ゲームは、21-12で米本/山中が先取。第2ゲームも勢いそのままに、序盤から連続得点で一気に点差を広げた米本/山中が21-13。個人戦では2017年の女子シングルスで優勝した杉山明日香(現・ヨネックス)以来、女子ダブルスでは四天王寺中で初となる優勝を勝ち取った。

2年生で出場した昨年は2回戦敗退だった蓮田南の榎本紗楓(右)/八嶋未來。大きくレベルアップして準優勝

【優勝コメント】

米本宙那(左)/山中杏哩
(四天王寺3年/2年)

米本 優勝できてうれしいです。団体戦で優勝できなかった分、個人戦では優勝できるようにという気持ちで臨みました。(全試合2-0での優勝だが)楽な試合はなかったです。決勝戦は自分たちがリードする展開でしたが、「余裕になって気を抜かないように、最後まで」と藤原(英佳)先生に言われて、頑張りました。

山中 (感極まって、なかなか言葉が出ず)藤原先生には、「団体戦の決勝でチームが勝てなかったことは気にしないで、個人戦に切り替えて、自分たちの力を全部出しきれ」と言われて臨みました。まだ2年生なので、来年の全中では、団体戦でも個人戦でも優勝できるように頑張ります。

準優勝の榎本紗楓(左)/八嶋未來(蓮田南・埼玉)。「自分たちは攻めているときがいい状態なのに、ずっと攻められてやられた感じ」(榎本)、「相手のスマッシュにレシーブで対応できなかった」(八嶋)と反省の弁。その一方、昨年からの成長について、「パワーがついて攻撃もよくなった」(榎本)、「ラリー力がついた」(八嶋)と手応えをつかんでいた

〈22日の結果〉

▼準決勝

榎本紗楓/八嶋未來(蓮田南・埼玉)②〔21-14、21-12〕0●大津妃奈乃/関野妃奈(羊丘・北海道)

米本宙那/山中杏哩(四天王寺・大阪)②〔21-17、21-16〕0●小山涼風/中根千夏(青森山田・青森)

▼決勝

米本宙那/山中杏哩②〔21-12、21-13〕0●榎本紗楓/八嶋未來

 

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※全国中学校大会の詳報や写真、全記録を掲載する『バドミントン・マガジン10月号』は9月22日(木)より発売予定。熱戦の模様を誌面でも、ぜひご覧ください!

取材・文/平田美穂

写真/川口洋邦

投稿日:2022/08/23
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