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【大会情報】日本王者の田中湧士が古賀穂との同門対決を制し優勝!<GWカップ in 愛知・シングルス>

S/Jリーグ所属チームの男子選手による個人戦の親善大会・GWカップin愛知(ジェイテクト体育館)は5月4日に最終日を迎え、男子シングルスは昨年の日本王者・田中湧士(NTT東日本)が優勝を飾った。準決勝では、大会主催チームのジェイテクト・藤原圭祐を2-0で撃破。決勝戦でも古賀穂との同門対決に19本、10本のストレートで勝利し、日本王者の意地を見せた。

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田中(上写真)は、前日に「(自分は)ミスが多いプレーヤーなので、減らすことを考えています。今までは、ガンガン(強打を)打ってネットに詰めていくガツガツしたプレーでしたが、少し待つことで、相手が『待たれているな』と感じるようにするなど、変えているところがあります」と話していたが、準決勝、決勝ではペース配分を巧みに変えながら勝負所を制した。

藤原との準決勝では、田中がじっくりと落ち着いたラリーで相手の疲労を誘い、相手が勢いをつけて攻めてくると、自分もスピードを上げて連続攻撃を許さずに主導権を奪った。決勝でも相手を見ながらラリーを組み立て、終盤はフットワークのスピードを上げて、積極的に上からのショットで点を奪っている。田中は「あまり無理せずにいって、ミスを減らして、いつもより一本多くラリーをできたと思う。普段とは少し変えた戦いができたことが、相手が戸惑ってくれた部分もあったかもしれない」と手応えを語った。

親善大会ではあるが、今月末に控える日本ランキングサーキット(埼玉県・さいたま市)の前哨戦と捉える舞台。日本王者になり、相手が向かってくる中で勝ちきった田中は「今回は、考えながらプレーする中で結果を求めていたので、優勝できて素直にうれしい。どの大会でも、最後の何点かを取るのは難しいものだとあらためて感じたけど、最後までいけたのはよかった」と喜んだ。

田中との決勝には敗れたものの、準優勝の好成績で終えた古賀穂

コロナ禍が続いており、日本バドミントンはA代表がBWFワールドツアーやグレード1の国際大会に挑んでいる。しかし、B代表が主戦場とする国際大会は中止が相次いでおり、国内の大会も依然として少ない状況だ。今年2月に開催されたS/Jリーグ2021が2日間のみの開催で決勝大会(東京)が中止となったため、2021年は日本ランキングサーキットと全日本総合しか公式戦を経験していないという社会人選手は多い。その中で、ライブ配信を行ない、準決勝と決勝は周囲のコートで別の試合を行なわない状況をつくるなど、緊張感が漂う中での実戦経験は、価値がある。

準々決勝でのファイナルゲームを制して4強入りを果たした牧野桂大

準決勝で古賀にファイナルゲームで敗れた牧野桂大(日立情報通信エンジニアリング/上写真)は「代表選手に勝たないと日本代表には入れないと思うけど、その代表が国際大会で経験を積んでいるのに、僕らはコロナ禍で半年に1回くらいしか試合がなく、実戦感覚がないし、場数の違いで差が広がってしまう。日本ランキングサーキットの前に、こういう機会を設けてもらったのはありがたく、試合勘を思い出せた」と感謝を示しつつ、課題を持ち帰った。

日本代表選手も参戦する中でベスト4の成績を残した藤原圭祐

今大会の上位勢は、月末の日本ランキングサーキットが直近のターゲットとなっている。参加選手は、いずれも課題を洗い出し、進化につなげるつもりでいる。準決勝で敗れた藤原は「準決勝は自分の形をつくれずに差が出た。足が止まってももっとできることがあったと思う。ネット前の入りが遅い。それができれば、攻める機会も増えるはず。大会を通して手応えをつかめた部分を自信にして、ランキングサーキットで一つでも上にいきたい」と大会の経験を成長につなげる気概を示した。久々の実戦で刺激を受けた選手たちの多くが、月末の日本ランキングサーキットをめざす。次は、誰が頂点に立つのか。公式戦であらためて実力が試される。

▼準決勝

田中湧士(NTT東日本)②〔21−13、21−14〕0●藤原圭祐(ジェイテクト)

古賀穂(NTT東日本)②〔21−18、10−21、21−14〕1●牧野桂大(日立情報通信E)

▼決勝

田中湧士②〔21−19、21−10〕0●古賀穂

笑顔のガッツポーズで優勝を喜ぶ田中湧士

取材・文・写真/平野貴也

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