【東京五輪】「自分にとって応援やサポートがすごく大きかった。それに応えられなかったことがすごく悔しい」(山口)7日目/選手コメント-3

7月30日に開催された東京オリンピック・バドミントン競技(武蔵野の森 総合スポーツプラザ)7日目のナイトセッションは、女子シングルスの準々決勝を行なった。日本勢で唯一勝ち残っていた山口茜が登場し、プサルラ・V.シンドゥ(インド)と激突。第1ゲームを失った後の第2ゲーム、山口が先にゲームポイントを手にしたものの、終盤はシンドゥの攻撃に押され逆転負け。惜しくも準決勝進出はならなかった。ここでは、試合後の山口のコメントを紹介する。

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■女子シングルス・準々決勝

結果:プサルラ・V.シンドゥ(インド)に0-2で敗戦

――試合を振り返って

山口 正直、今日の朝からプレッシャーや緊張を感じていましたが、たくさんの人が“頑張っているのはわかっているから、自分のために頑張っておいで”と言ってくれました。それによって自分の気持ちが軽くなって、動きも軽くなったと思います。いいプレーがたくさん出せたと思うので、そういうのを含めて、プレーや結果で応えたい気持ちがすごくありましたし、それは、2ゲーム目の中盤での我慢につながったと思います。皆さんからの応援やサポートというのが、自分にとってすごく大きいことだなと思いましたし、だからこそ、それに応えられなかったというのが、すごく悔しいです。

――長いラリーもある中で(自分の力を)出し切れたか

山口 2ゲーム目のゲームポイントを取れたので、惜しかったなと思うぶん悔しさはあります。でも、全然歯が立たなかったり、動きが重かったりすることはなかったので、やれることはできたのかなと思います。

――五輪の舞台を特別に考えないと話していたが、あらためて五輪はどういう大会だったか

山口 あまり意識はしていませんが、リオで期待に応えられない悔しさを味わって、そこから5年間でたくさん試合をしたり、優勝をしたりして、期待に応えられた喜びも味わってきました。それがなかったら、今回、これだけ悔しいと思うことはないので、節目として、特別な大会になったのかなと思います。

――各選手の五輪にかける思いは、コートを通じてどのように感じたか

山口 トップ選手になればなるほど、その思いは強いのかなと感じました。やっぱり、それに打ち勝つメンタル、またはいつも通りでいられる精神力だったりも実力のうちなのだと思いました。

――どういう部分でプレッシャーを感じていたか

山口 日本人選手が、みんな自分より先に負けてしまったというのはあったと思います。また、少しずつ良くはなっていましたが、昨日までのプレーだったら全然ダメなんだろうな、と感じていたので、そこがすごく心配ではありました。

――前回(3月)の全英OPの対戦と比べて、シンドゥ選手の印象に違いはあったか

山口 全英OPのほうが(相手の)ミスが多かったのかなと思います。今日は我慢してラリーしたり、攻撃してくることが多かったです。

ーー今日の試合で苦戦した部分は?

山口 自分のレシーブはできていたので、打たせて取って、ラリーしてつなげていく展開ができた部分はあったと思います。でも、自分から攻撃する展開をなかなかつくれなかったのかなと。競った場面になればなるほど、レシーブはできているのに、少し怖がって甘い球になってしまったのが残念だったかなと思います。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/Getty Images

投稿日:2021/07/30
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