【東京五輪】フクヒロは廣田が右前十字靭帯のケガを抱えながら初戦に勝利!<初日レポート-3>

東京2020オリンピックのバドミントン競技は、7月24日に開幕。同日、調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで、各種目の予選リーグ初戦がスタートした。24日の18時以降のセッションでは、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那、福島由紀/廣田彩花、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士、遠藤大由/渡辺勇大が初戦に臨んだ。

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女子ダブルスの世界ランキング1位の福島由紀/廣田彩花は、同14位のスミス/バーチ(イギリス)をストレートで退けたが、試合後、廣田は6月の日本代表合宿で右脚の前十字靭帯を痛めていたことを明かした。

初戦のコートに立った廣田の脚には、痛々しいテーピングとサポーターが施されていた。ケガをしたときには「五輪の舞台に立てないんじゃないかと思った」という深刻な状態だったが、諦めずにリハビリに励み、現在は「7、8割程度の状態」だという。

なんとか間に合ったという五輪だけに、「プレッシャーはなく、初戦に臨めた」と廣田。試合中には、二人で笑顔を見せるなど表情はあくまでも明るかったが、試合後のミックスゾーンでは福島はこらえきれず涙を見せた。それだけ、初戦に挑むまでの道のりに、さまざまな思いがあったということだろう。福島/廣田は明日の夜、世界ランキング11位のマレーシアペアと対戦する。

一方、世界選手権2連覇中の松本/永原は、世界ランキング37位のハニー/ホスニー(エジプト)に、21-7、21-3のスコアで、20分の快勝だった。

男子ダブルスの園田/嘉村、遠藤/渡辺は、世界ランキング上位者の貫禄を見せて、いずれも初戦で白星を挙げ、好スタートを切っている。

スマッシュを打つ福島由紀

【男子ダブルス】

園田啓悟/嘉村健士(日本)②〔21−13、21−8〕0●ラムスフス/ザイデル(ドイツ)36分

遠藤大由/渡辺勇大(日本)②〔21−2、21−7〕0●オロファ/オペヨリ(ナイジェリア)22分

【女子ダブルス】

松本麻佑/永原和可那(日本)②〔21−7、21−3〕0●ハニー/ホスニー(エジプト)19分

福島由紀/廣田彩花(日本)②〔21−13、21−14〕0●スミス/バーチ(イギリス)46分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2021/07/24

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