【訃報】2008年北京五輪金メダリストのマルキス・キドが死去

6月14日、2008年北京五輪金メダリストのマルキス・キド(インドネシア/上写真・右から3人目)が、心臓発作のため36歳の若さで死去した。

1984年インドネシア生まれのキドは、ジュニア時代から国際大会で活躍。2005年には、現在もアッサンとのペアで世界ランク上位にいるヘンドラ・セティアワンとアジア選手権を制覇。 2007年の世界選手権では、初の世界一に輝いた。

2008年北京五輪には優勝候補として初出場を果たすと、他国の強豪ペアを退けながら決勝に進出。中国代表の蔡贇/傅海峰を2-1で下して金メダルを獲得した。その後もスーパーシリーズ(現ワールドツアー)で優勝を重ねるなど、第一線で活躍。2012年ロンドン五輪での大会2連覇をめざしていたが、五輪レースで上位に残れず出場権を逃している。

その後はセティアワンとのペアを解消。母国の後輩らとペアを組みながら国際大会に参戦し、2013年には現在世界ランク1位に輝くギデオンと組み、フランスOP優勝を飾っている。

現役時代は鋭いドライブや後衛からの豪快なスマッシュを武器に、世界のライバルたちと何度も激闘を繰り広げた。セティアワンとのペアでオリンピック、世界選手権、アジア大会など個人戦のビッグタイトルを手にし、団体戦でもインドネシア代表として2010年トマス杯銀メダルなどにも貢献している。

日本で開催されるヨネックスOPジャパン(現ダイハツ・ヨネックスジャパンOP)でも優勝を果たしたキド(写真左)。後衛からの迫力あるスマッシュで観客を何度もわかせた

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2021/06/15
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