4月27日から5月2日にかけて欧州選手権がウクライナ・キエフで開催された。同大会は、東京オリンピックの選考レースに直結するポイントを獲得できる大会。上位選手らはSuper300(アジア選手権は2022年からSuper1000)と同等のポイントが加算される。
女子シングルスは、欧州選手権で4優勝のキャロリーナ・マリーン(スペイン/上写真)が、決勝でデンマーク3番手のリーネ・クリストフェルセンを2-0で一蹴。女王の貫禄で大会5連覇を果たした。女子ダブルスは前回優勝のG・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)が2連覇を達成。混合ダブルスはロシアのアリモフ/デフレトワが初優勝を手にしている。
男子シングルスは、世界ランキングで上位に位置するデンマークのビクター・アクセルセンとアンダース・アントンセンが準決勝を突破。ヨーロッパを代表する両雄が頂点を争うことになったが、決勝前日、アクセルセンに新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、決勝はキケン。アントンセンが大会初優勝を飾った。
男子ダブルスは、ロシアのイワノフ/ソゾノフとドイツのラムスフス/ザイデルが決勝に進出したものの、ドイツペアの2人に陽性反応が出たためキケンに。イワノフ/ソゾノフが、2014年以来の優勝を手にしている。
準決勝、決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−14、21−14〕0●カレル・コルオネン(フィンランド)44分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−14、21−17〕0●H・K・S・ヴィテンフス(デンマーク)39分
▼決勝
アンダース・アントンセン ○キケン● ビクター・アクセルセン
【女子シングルス】
▼準決勝
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−18、21−9〕0●ネスリハン・イギット(トルコ)40分
リーネ・クリストフェルセン(デンマーク)②〔21−13、7−21、21−10〕1●カースティ・ギルモア(スコットランド)44分
▼決勝
キャロリーナ・マリーン②〔21−13、21−18〕0●リーネ・クリストフェルセン37分
【男子ダブルス】
▼準決勝
ラムスフス/ザイデル(ドイツ)②〔23−21、21−17〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)49分
イワノフ/ソゾノフ(ロシア)②〔21−15、21−10〕0●ラングリッジ/エリス(イングランド)44分
▼決勝
イワノフ/ソゾノフ ○キケン● ラムスフス/ザイデル
【女子ダブルス】
▼準決勝
G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)②〔21−16、21−10〕0●フォウガード/トゥーグセン(デンマーク)44分
スミス/バーチ(イングランド)②〔21−18、21−16〕0●ピキ/セイネン(オランダ)48分
▼決勝
G・ストエワ/S・ストエワ②〔21−14、21−19〕0●スミス/バーチ45分
【混合ダブルス】
▼準決勝
エリス/スミス(イングランド)②〔21−17、21−19〕0●クリスチャンセン/ボエ(デンマーク)49分
アリモフ/デフレトワ(ロシア)②〔20−22、21−14、24−22〕1●ラムスフス/ハートリッチ(ドイツ)78分
▼決勝
アリモフ/デフレトワ②〔11−21、21−16、21−15〕1●エリス/スミス65分
※20年は新型コロナウイルスのため中止、19年と15年は欧州大会の実施せず。
【お詫びと訂正】
欧州選手権で獲得できるポイントに関し、Super500と同等のポイントが獲得できると紹介しましたが、今年はSuper300と同等のポイントとなります。また、アジア選手権も来年以降にSuper1000と同等のポイントが設定されています。関係者の皆様にお詫びし、訂正いたします。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO