【高校選抜2021】ふたば未来学園、埼玉栄、名経大市邨などがベスト8入り!〈男子団体〉

第49回全国高校選抜大会」が福島県で開幕。大会初日の3月25日は、男子が福島市の県営あづま総合体育館で、女子が郡山市の宝来屋郡山総合体育館で、それぞれ団体戦の1〜3回戦が実施された。ここでは、ベスト8が出そろった男子のダイジェストをお伝えする。

男子会場となった県営あづま総合体育館。10面を使って熱戦が繰り広げられた

【男子団体ダイジェスト】

2年ぶりの開催となった高校選抜。男子団体初日は、1~3回戦の25試合が行なわれた。新型コロナウイルス感染予防のため無観客での実施。例年であれば団体戦のコートサイドに設置されるチームベンチはなく、コーチングシートは1コートにつき1席のみ。メンバーは指定の観客席からの応援となった。それでも、コートに立つ選手の気迫のプレーに仲間の力強い拍手が加わり、大会初日を盛り上げた。

その雰囲気の中、地元で日本一をめざすふたば未来学園(福島)と、過去最多11回の優勝を誇る埼玉栄(埼玉)が順当にベスト8入り。ともに3回戦はダブルスでゲームを落とす場面があったものの、きっちりと立て直して3-0のストレート勝ち。久しぶりの公式戦で緊張感がある中でも、優勝候補の地力を見せた。

ダブルス2本を巧みに組み替えながら勝利をつかんでいったふたば未来学園。「明日も厳しい試合が続くと思いますが、楽しみな気持ちも大きい」と武井凜生キャプテン(左)。「すべて”5-0”で取りにいく気持ちでやりたい」と気合十分だ(写真右は崎野翔太)
埼玉栄の第2複を務めた馬屋原光大郎(左)/宮下怜。比叡山との3回戦こそ第1ゲームを失ったが、2、3ゲームは強気に攻め切って勝負強さを発揮した。ダブルス2本で勢いに乗れるかが、明日も勝負のカギを握りそうだ

混戦が予想された右上の山から勝ち上がったのは、愛知の名経大市邨だ。ジュニアナショナルの後藤拓人を擁する浪岡(青森)を3-2で下した八代東(熊本)との3回戦は、第1複と第1単がファイナル勝負にもつれながらも勝利をゲット。それぞれがねばり強さを発揮して3-0で勝ち切った名経大市邨が、明日の準々決勝で埼玉栄に挑む。

名経大市邨大のエース・阿保龍斗(奥)/上田康誠は、第1複で2連勝。チームを勢いに乗せた
2019年選抜王者の浪岡との初戦を3-2で制した八代東。名経大市邨との3回戦でも気迫のプレーを見せたが、惜しくも勝利に届かず(写真は単複で躍動した江口心)

そのほか、瓊浦(長崎)や東大阪大柏原(大阪)、高岡第一(富山)、新田(愛媛)の実力校が順当な勝ち上がりを見せる中、北信越2位の金沢市立工(石川)が2019年インターハイ8強の札幌龍谷学園(南北海道)を3-2で撃破してベスト8入り。伊勢工(三重)との初戦に続いて第3単にもつれる勝負を制し、明日の準々決勝に駒を進めている。

大会2日目の3月26日(金)は、男女ともに宝来屋郡山総合体育館で準々決勝から決勝が行なわれる。男子団体・準々決勝の対戦カードは以下の通り。試合開始時間はともに9時半の予定。

強豪・聖ウルスラ学院英智(宮城)との3回戦を3-1で突破した東大阪大柏原(写真は第1単で2連勝した川畑史吹キャプテン)
札幌龍谷学園との3時間半に及ぶ激闘を制した金沢市立工。初戦から3-2と苦しみながらも根気強く勝利をつかんだ古豪がベスト8入りを決めた(写真は3回戦の第3単で勝利をあげた浮田貴宏〈右〉とパートナーの石田悠斗)

【男子団体・準々決勝対戦カード】

ふたば未来学園(福島) ― 瓊浦(長崎)

東大阪大柏原(大阪) ― 金沢市立工(石川)

名経大市邨(愛知) ― 埼玉栄(埼玉)

高岡第一(富山) ― 新田(愛媛)

 

◆男子団体初日(1回戦~3回戦)の結果はこちら

大会フォトギャラリー/初日-1(男子)

★大会フォトギャラリー/初日-2(女子)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

投稿日:2021/03/25
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