【全日本総合2020】「挑戦者としてやれたのがよかった」(田中)25日/選手コメント-4

12月25日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)4日目は5種目の準々決勝が行なわれた。ここでは、男子シングルスを戦った選手たちの試合後のコメントを紹介する。

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田中湧士
(日本大)

準々決勝結果:嶺岸洸(法政大)に2-0で勝利

今日の試合は、11月に愛知で行なった交流大会の決勝と同じカード。その時は、相手が足をつって棄権したので、その時の決勝だと思ってやれたのが、一番よかったと思います。あとは、ラリーを我慢して、気負いすぎずにやろうと思ったのもよかったです。(嶺岸に対しては)1日何試合もやるトーナメントでは勝っていましたが、1日1試合の大会ではまだ勝ったことがなかった。そういう意味では挑戦者としてやれたのもよかったです。

昨日の相手の試合も見て、五十嵐(優)さんにも後半しっかり点数を取っていたので、イメージとしても気を引き締められた。いろいろと考えすぎず、自分の持ち味であるスマッシュや、ラリーを我慢する足腰を生かしていこうと思っていました。

次は桃田選手との対戦ですが、何も考えずに、とにかく思いきったプレーがしたい。今、どのくらい自分のプレーが通用するのかを試したい。もちろん勝ちたいですけど、まずは1球でも多く拾って、ラリーだけでなく、しっかり打ち込んでいきたいです。自分がどれだけできるのか試すのに、これ以上ないステージだと思うので、大事にして、内容を濃いものにしたいです。

練習でNTT東日本さんにお世話になったときに、何度か打ち合ってもらっていますが、試合をするのは初めて。スマッシュを打っても、そう簡単に決まるとは思えませんが、それでもスピードを落としてただラリーするだけでは勝てない。フルゲーム戦うとかは考えずに、目の前の1球に集中したいです。

嶺岸洸
(法政大)

準々決勝結果:田中湧士(日本大)に0-2で敗戦

全然ダメでした。自分のリズムに乗らせてもらえなかったです。田中はスピードが速いですし、その中で足を止める球がある。セオリー通りじゃないショットもあって、読みづらかった。それで自分のリズムが作れず、防戦一方になったり、攻めても打たされている感じがあって…。これまで負け越していたので、すごく勝ちたかった。今日は完敗という感じです。

昨日の五十嵐選手(優/日本ユニシス)には、レシーブで崩してから鋭い球を入れてフィニッシュまで持っていく自分のプレーが積極的にできたと思います。最後のほうは、相手が引いてくれた感じがありました。初めて総合でベスト8に入って、昨日勝った時点では「俺すげーな!」って思っていたんですけど(笑)、結局、同い年の田中もちゃんと上がってきて、ここで負けてしまったのは悔しさのほうが大きいです。

ただ、同い年の自分と田中、それに大林(拓真/早稲田大)が活躍すれば、もっと大学界が盛り上がると思います。自分も2人と同じ代表入りをめざして、今後も頑張っていきたいです。

常山幹太
(トナミ運輸)

準々決勝結果:小野寺裕介(日本ユニシス)に2-0で勝利

昨日から相手のレベルが格段に高くなったので、しっかり声を出して強い気持ちで挑みました。今日の相手は自分と同じようなプレースタイル。ラリーになっても、こちらからミスしないこと、こちらから仕掛けていくことを意識しました。それがうまくいって、点数を押さえて勝てたのでよかったです。

(ベスト4入りは)まだ満足していません。明日の相手は古賀(穂)選手。古賀選手も、自分と同じようなプレースタイルで、我慢比べになると思います。同い年として、A代表として負けられない気持ちがあるので、しっかり準備していきたい。ここで決勝にいかないと日本の2番手として見てもらえないと思うので、しっかり明日勝って決勝までいきたいです。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2020/12/25
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