【高校イベント】埼玉栄Aが東大阪大柏原Aをストレートで破って頂点に!

10月18日に開催された高校男子の交流大会『2020 ALLJAPAN Badminton高校選抜大会 Win back ~大切なものを取り戻そう~』(大阪府・東大阪大柏原高体育館)最終日は、決勝トーナメントの準決勝から決勝までと、各順位決定戦などが行なわれ、埼玉栄Aが東大阪大柏原Aとの決勝を制して優勝を果たした。

10月17日のダイジェスト&結果はこちら

フォトギャラリー/10月17日10月18日

【ダイジェスト】

優勝カップを手に笑顔を見せる埼玉栄Aチーム

17日に行なわれた予選リーグと決勝トーナメントの結果により、準決勝の2試合は、埼玉栄Aと名古屋経済大市邨(愛知)、東大阪大柏原(大阪)A、Bチームの同校対決が実現。ともに白熱した試合は埼玉栄Aが名経大市邨を3-1で下して先に決勝進出を決める。1、2年生のみで挑む柏原Aは、3年生を擁するBチームに対して第1複こそ星を落としたものの、ここから巻き返して3-1で勝利。最後は第2単を担った2年生の石神文太が3年生の宇治夢登をストレートで撃破。先輩に成長した姿を見せたAチームが開催地での優勝に王手をかけた。

東大阪大柏原Aの石神文太(写真)。準決勝は単複ともに勝利を挙げてチームを決勝に導く活躍。「守りに入らず自分から攻めていけたのがよかった」(石神)

しかし決勝は、埼玉栄Aが強さを見せつけた。2面展開で行なわれたダブルス2試合は、第2複を担った大垣空也/井上誠也が石神/野村波輝を16本、17本に抑えて先勝すると、第1複の野口翔平/馬屋原光大郎も2-0で勝利。野口が前、馬屋原が後ろに入る形で攻撃のリズムをつかみ、池田真那斗/犬嶋宏介を16本、11本と寄せつけなかった。

これで優勝まであと1勝とした埼玉栄Aは、第1単の井上翔太が川畑史吹とのラリー勝負を18本、17本で制してガッツポーズ。JSC(日本スポーツ振興センター)の次世代ターゲットスポーツ育成支援委託事業強化合宿に参加中のエース・森口航士朗を欠く中で、高い総合力を見せた埼玉栄Aが優勝をつかみ取った。

埼玉栄Aの2年生・野口(左)/馬屋原。即席のペアで準決勝はコンビネーションがかみ合わない場面も見られたが、「決勝は絶対に勝つという気持ちでした」と野口。強い気持ちで2人で攻め抜いた
2年生2人、1年生4人で挑んだ東大阪大柏原Aは準優勝。「すごく悔しい。一人ひとり課題が見つかったので、練習で意識して取り組んでいき、高校選抜で優勝してこの悔しさを晴らしたい」と川畑史吹キャプテン(右から3番目)

【優勝コメント】

山田秀樹監督(埼玉栄A)

「しばらく実戦から遠ざかっていた中で、団体戦は『タスキをつないでいくもの』という話を選手たちにしていました。今大会は柏原Bとの初戦が3-2。ここで“タスキをつないで”みんなで乗り越えたことで、『団体戦はこういうものなんだ』とわかり、『みんなのために自分が取らなきゃ』という気持ちが芽生えたことが優勝につながったと思います。全国の強豪チームと、こういった試合の機会を与えていただけたことは本当にありがたいです。選手にとっても、指導者にとっても、モチベーションを高めていける、すごく有意義な大会だったと思います」

野口翔平(2年生/決勝は第1複で勝利)

「どんな大会も出るからには優勝したいので、優勝できてうれしいです。埼玉栄は団結力が高いチーム。決勝前も、お互いに「絶対に勝とう」とみんなで声を掛け合い、すごく力になりました。応援でもチーム一丸となれたことが、優勝につながったと思います。今回は森口がいなかったり、ほかの学校もフルメンバーではないところがありましたが、優勝は自信になります。3月の高校選抜でも優勝できるように、また全員で頑張っていきたいです」

【決勝トーナメント結果】

▼準決勝

埼玉栄A(埼玉) 3-1 名古屋経済大市邨(愛知)

野口翔平/馬屋原光大郎 0-2 阿保龍斗/上田康誠

大垣空也/井上誠也 2-0 青山留尉/大羽航正

井上翔太 2-0 冨田万南斗

野口翔平 2-0 上田康誠

大垣空也 2-0 阿保龍斗

※第2・3シングルスは同時に試合開始。第3シングルスが先に決着したが、第2シングルスの試合を最後まで実施。記録は3-1。

 

東大阪大柏原A(大阪) 3-1 東大阪大柏原B(大阪)

池田真那斗/犬嶋宏介 1-2 宇治夢登/谷津央祐

石神文太/野村波輝 2-1 小原輝/小山志月

川畑史吹 2-0 溝上大貴

石神文太 2-0 宇治夢登

池田真那斗 打切り 谷津央祐

 

▼決勝

埼玉栄A 3-0 東大阪大柏原A

野口翔平/馬屋原光大郎②〔21-16、21-11〕0●池田真那斗/犬嶋宏介

大垣空也/井上誠也②〔21-16、21-17〕0●石神文太/野村波輝

井上翔太 ②〔21-18、21-17〕0●川畑史吹

 

▼3位決定戦

東大阪大柏原B 3-0 名古屋経済大市邨

宇治夢登/谷津央祐②〔21-10、21-13〕0●阿保龍斗/上田康誠

小原輝/小山志月②〔21-12、21-18〕0●青山留尉/大羽航正

溝上大貴②〔21-17、21-12〕0●冨田万南斗

東大阪大柏原Bは3位に(写真は3位決定戦の第2複で勝利をつかんだ小原〈右〉/小山)
名経大市邨の結果は4位。「ここがスタート。選抜でもベスト4に入れるように作っていきたい」と稲垣翔悟監督(写真は準決勝まで負けなしの強さを誇ったエースの阿保龍斗〈右〉/上田康誠)

▼5位決定戦

埼玉栄B(埼玉) 3-0 柳井商工(山口)

坪倉太陽/川邊悠陽 2-0 永田拓己/増田翔

大屋光/大澤史和 2-0 大野陽輝/本田歩昂

藤原睦月 2-0 長岡毅晃

 

ふたば未来学園(福島) 3-1 聖ウルスラ学院英智(宮城)

吉田翼/荻原聖也 2-0 安保武輝/相澤大智

小林倫太朗/崎野翔太 2-0 山岡陸歩/片山裕翔

齋藤広 0-2 千葉倫也

阿部大輔 2-1 深井俊椰

岩野滉也 打切り 大内統馬

 

ふたば未来学園 3-0 埼玉栄B

吉田翼/荻原聖也 2-1 大屋光/大澤史和

小林倫太朗/崎野翔太 2-0 藤原睦月/川邊悠陽

齋藤広 2-0 坪倉 太陽

 

▼7位決定戦

聖ウルスラ学院英智 3-1 柳井商工

安保武輝/相澤大智 2-0 永田拓己/増田翔

山岡陸歩/片山裕翔 0-2 大野陽輝/本田歩昂

千葉倫也 2-0 長岡毅晃

深井俊椰 打切り 永田拓己

大内統馬 2-0 大野陽輝

 

【下位リーグ結果】

 

 

 

 

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/江見洋子

投稿日:2020/10/18
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